高銀金融117

高銀金融117 (Goldin Finance 117)

高銀金融117、またの名を中国117大厦は、中国の天津市西青区に建設中の超高層ビルです。建物は597メートルの高さを誇り、全117階に及ぶ設計となっています。2023年現在、このビルは世界で最も高い未完成の建築物となっています。

背景

このプロジェクトは、香港に本拠を構える不動産投資会社、金銀地産控股有限公司（Goldin Properties）によって推進されています。高銀金融117は、この地域の象徴的存在となるよう計画されており、プロジェクトの開始は2008年に遡ります。当初は2014年の完成を見込んでいましたが、様々な要因により進行は思わしくなく、予定は何度も遅延を重ねました。開発が進むに従い、ビルは中国国内で上海環球金融中心を上回る高さになるはずでした。

建設の経緯

高銀金融117の建設は、2010年1月に一時中断されましたが、2011年に再び工事が再開されました。2015年には、ビルは最上部に到達し、その時点では中国で三番目に高いビルとなることが期待されていました。その後、完成は2018年に予定されていたものの、6月には不動産市場の状況が悪化したため、工事は再び長期的な休止状態に入ることとなります。2020年以降は、中国政府が不動産開発業者の負債削減に向けた政策を進め、新たな資金調達が困難になっています。その影響もあり、2023年にも建設の再開には至っていない状況です。

設計

この超高層ビルは、19世紀から香港や上海の外灘で洋風建築や摩天楼を手がけてきた香港のイギリス系設計事務所、パーマー&ターナー（Palmer & Turner Group, 巴馬丹拿）が手がけました。ビルのデザインは、上部がひれのような形状になるように設計されていましたが、後にダイヤモンド型の形状へと変更されました。

高銀金融117は、超高層ビルに関心を持つ多くの人々や投資家に注目されていますが、その建設の行く末は不透明であり、完成にはまだ多くの課題が残されています。現在はその工事再開を待ち望む声も多い一方で、知名度の高さから世界中の建築ファンからも注目を集めています。

関連項目

• - 超高層ビルの一覧
• - 中国の超高層ビルの一覧
• - 100階建て以上の超高層ビルの一覧

現在も進行中の高銀金融117の建設が、今後どう変化していくのか、多くの関心が寄せられています。

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