高雄市公車

高雄市公車（たかおしこうしゃ）

高雄市公車は、台湾高雄市内を走る公共バスの総称です。高雄市政府交通局の管轄下で、7つの民間バス事業者が路線を運営しています。かつては高雄市公共汽車管理処が自ら運行していましたが、民営化により現在は監督業務に専念しています。2014年時点で208もの路線があり、市民の重要な移動手段となっています。

運行事業者

高雄市公車は以下の7社によって運行されています。

高雄客運
港都客運：高雄市営バスが民営化して発足した事業者。
東南客運
南台湾客運
義大客運
統聯客運
漢程客運

これらの事業者に加え、一部の路線では以下の事業者も乗り入れています。

中南客運（以前は高雄市バスの事業者）
屏東客運
府城客運
興南客運
国光客運

バスターミナルと車庫

各事業者は、バスターミナルや車庫を保有しています。車庫は「駐車場」と表記されることもあります。

主なバスターミナル

中央バスターミナル（交通局バスサービスセンター）
高雄火車站（高雄駅前バスターミナル）

各社の主な車庫

港都客運：前鎮站、小港站、左営南站、加昌站（南台湾客運と共用）
統聯客運：瑞豊站（東南客運と共用）、建軍站
漢程客運：金獅湖站

廃止された車庫

左営北站（現左営北駐車場）
忠孝站（現11号公園）
塩埕站（現塩埕立体駐車場）

運賃

運賃は以下のようになっています。

現金：一段運賃は12元。
IC乗車カード（一卡通學生卡、悠遊學生卡）：学生運賃は10元。
距離制：8kmまでは一段運賃、8kmを超えると二段運賃（一段運賃の2倍）。

乗車時と下車時、ICカードは必ずタッチが必要です。現金の場合は、乗車時に申告します。下車時のタッチ忘れは、カードがロックされ、解除時に12元が差し引かれるので注意が必要です。

利用可能なIC乗車カード

以下のICカードが利用可能です。

一卡通(iPASS)
悠遊卡(Easycard)
愛金卡(icash)

ICカード割引制度（2018年9月時点の情報）

ICカードを利用すると、様々な割引が適用されます。（一部の割引は2024年1月1日に廃止されました）

（IC限定）1日で3度目の一段運賃からは無料（快線・文化・観光・共同運行路線は除外）：2024年1月1日廃止
（IC限定）2時間以内の市公車同士、あるいは捷運との乗継時は3元割引：2024年1月1日廃止
（IC限定）4桁系統の公路客運、JOY公車路線で上限が60元。
（一卡通限定）1時間以内にYouBikeと市公車を相互利用時、5元割引。

以前は、一卡通独自の割引制度があり、高雄捷運との乗り換え時にも割引が適用されていましたが、現在は廃止されています。

路線番号

高雄市公車の路線は、様々な種類があります。

幹線バス：一段運賃
二段運賃路線：一部の路線は2015年4月15日から二段運賃に。
普通のバス：一段運賃路線
二段運賃路線：一部の路線は2015年4月15日から二段運賃に。
高雄メトロ連絡バス・先導バス：幹線バス含まない
距離による従量制運賃の4桁長距離バス
快線バス：距離による従量制運賃、二段運賃路線

沿革

高雄市公車の歴史は以下の通りです。

1937年：日本人の伊木十郎が「共栄自動車株式会社」を設立し、市内バス路線を運営開始。
1942年：高雄州市役所が共栄自動車株式会社を吸収し、「交通科」を創設。
1945年：中華民国政府下の高雄市政府が州市役所交通課の業務を引き継ぎ、「高雄市政府公共車船管理処」を設立。
1952年：「高雄市公共車船管理処」に改名。
1979年：高雄市の直轄市昇格により、市政府建設局傘下に「高雄市公共車船管理処」を設立（後に市政府交通局傘下）。
2004年：渡船事業を高雄市輪船公司が引き継ぎ、「高雄市公共汽車管理処」に改名。
2010年：旧高雄県・旧高雄市の県市合併により、高雄市市区公車と高雄県市区公車も統合。
2014年：高雄市営公車が民営化され、港都客運となる。市政府管轄下での民間7事業者体制となる。
2017年：東南客運が5路線から撤退し、高雄客運及び港都客運に移管。

出典

高雄市政府交通局（繁体字中国語）

関連項目

台湾のバス交通

外部リンク

轉動高雄青春夢 (tbkcdream) - Facebook（繁体字中国語）
高雄市公共汽車動態資訊系統（繁体字中国語） - バスロケーションシステム
港都汽車客運股份有限公司（繁体字中国語）
高雄市輪船股份有限公司（繁体字中国語）
高雄汽車客運股份有限公司（繁体字中国語）
東南汽車客運股份有限公司（繁体字中国語）
南台灣汽車客運股份有限公司（繁体字中国語）
義大汽車客運股份有限公司（繁体字中国語）
統聯汽車客運股份有限公司（繁体字中国語）
* 漢程汽車客運股份有限公司（繁体字中国語）

もう一度検索