高須村 (茨城県)

高須村（たかすむら）

高須村は、茨城県北相馬郡に存在した村で、現在の取手市東部と龍ケ崎市南西部に位置していました。村の東部には小貝川が流れ、豊かな自然に恵まれていましたが、同時に水害の脅威にも晒されていました。

歴史

1889年（明治22年）4月1日、町村制の施行に伴い、高須村、大留村、押切村、神浦村が合併し、北相馬郡高須村が誕生しました。しかし、その歴史は長くは続かず、1955年（昭和30年）2月21日、分割合併により消滅しました。

村域の大部分は、相馬町、山王村、六郷村、筑波郡久賀村の一部と合併し、新たに藤代町として再編されました。一方、大字高須と大留のそれぞれ一部は龍ケ崎市に編入され、高須村は地図上から姿を消すこととなりました。

水害の歴史

高須村は、村内を流れる小貝川の影響で、過去に幾度も水害に苦しめられてきました。

特に甚大な被害をもたらしたのが以下の2つの水害です。

1935年（昭和10年）9月26日: 群馬県内での集中豪雨により小貝川の水位が急上昇し、大留地内の堤防200mが決壊しました。この災害により、13戸、約70人が行方不明となる大惨事となりました。
1950年（昭和25年）8月2日: 高須村神浦地先で堤防が決壊し、近隣の六町村を含む広範囲が水没しました。この水害による地域の被災者は25000人にのぼり、甚大な被害をもたらしました。

これらの水害は、高須村の住民に深い爪痕を残し、その後の復興に大きな影響を与えました。

現在

高須村は、その名前こそ失われましたが、その地域は現在の取手市と龍ケ崎市の一部として、人々の生活が営まれています。しかし、過去の水害の歴史は、この地域の防災意識を高め、今後の災害対策に教訓として活かされています。

関連項目

* 茨城県の廃止市町村一覧

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