鬼平犯科帳 (松本幸四郎)

鬼平犯科帳

『鬼平犯科帳』は、八代目松本幸四郎が主演を務めたテレビ時代劇で、1969年10月7日から1970年12月29日まで、さらに1971年10月7日から1972年3月30日までNETテレビ（現在のテレビ朝日）にて放送されました。このドラマは、作家・池波正太郎の名作を基にし、長谷川平蔵という人物を中心に展開される物語です。この作品は、時代劇の中でも特に有名で、視聴者に強い印象を残しました。

概要

『鬼平犯科帳』は、東宝とNETの共同制作によって生まれた作品で、放送開始当初はモノクロ映像で展開されました。しかし、第1シリーズの第27話（1970年4月7日放送）の時点でカラー放送に移行し、視覚的な魅力が増しました。初回放送時の第2シリーズの第1話から第13話までは「池波正太郎捕物シリーズ 鬼平犯科帳」というタイトルで放送され、その後は「新・鬼平犯科帳」として続けられました。

本作は、放送終了後も高い人気を誇り、2013年にはBSフジで、2019年には時代劇専門チャンネルで再放送されました。その際、「鬼平犯科帳'71」や「鬼平犯科帳'69」という新たなタイトルが付けられるなど、時代の波に乗り続けています。さらに、2019年からはとちぎテレビで「鬼平犯科帳 白鸚版」としても放送されており、作品の魅力は衰えることがありません。

スタッフ

この作品の背後には多くの才能あるスタッフがいます。原作を手掛けた池波正太郎をはじめ、プロデューサーには宮崎慎一（NET）、市川久夫（東宝）、香取雍史（第2シリーズ協力プロデューサー）が名を連ねています。撮影は小泉福造と小泉一、美術には小汲明が担当し、照明は山口偉治、録音は竹口一男が手掛けました。音楽は山下毅雄が制作し、ドラマに華を添えました。

キャスト

八代目松本幸四郎が演じる長谷川平蔵は、本作の主人公であり、その存在感と演技力で視聴者を魅了しました。その他のキャストには、久栄役の淡島千景（第1シリーズ）や風見章子（第2シリーズ）、辰蔵役の河原崎次郎、二代目中村吉右衛門（第2シリーズ）など、名だたる俳優が揃い、作品に深みを与えています。

各話のタイトル

本シリーズは、火曜21時枠にて第1シリーズ（1969年10月7日〜1970年12月29日）、木曜22時枠にて第2シリーズ（1971年10月7日〜1972年3月30日）が放送されました。時代を超えた魅力を持つこの作品は、視聴者に強い印象を残し続けており、日本のテレビ史において重要な位置を占めています。時代劇の新たなスタンダードを築いたと言えるでしょう。

結論

『鬼平犯科帳』は、その高い演出力や豪華なキャストにより、多くの視聴者に愛され続けています。その構造と脚本の美しさは、多くの後続作品に影響を与え、時代劇の進化に寄与したことでしょう。今でも再放送などで新たな視聴者を獲得し続けるこの作品は、まさに日本の文化遺産の一部と言えます。

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