魅惑II -ネオ・エゴイスト!-

ロマンチック・レビュー『魅惑II ‐ネオ・エゴイスト!‐』の紹介

宝塚歌劇団星組によるロマンチック・レビュー『魅惑II ‐ネオ・エゴイスト!‐』は、1997年5月から6月にかけて宝塚大劇場で、また東京宝塚劇場で8月から9月にかけて上演されました。この作品は第11弾目のロマンチック・レビューであり、作・演出は岡田敬二が手がけました。併演作品には『誠の群像 -新選組流亡記-』があり、両作品が共演する形で観客を魅了しました。

作品の背景

本作の特徴は男性の魅力を主題にした点です。タイトルは1983年に同じ作家によって上演された作品『魅惑』に由来し、副題の「エゴイスト」は自己中心的な人物を意味します。また、この作品は月影瞳のトップ娘役昇進を機に、麻路さきとの星組トップコンビが誕生し、特別な意味を持つ公演となりました。

舞台構成と内容

『魅惑II ‐ネオ・エゴイスト!‐』は24の場面で構成され、各場面は異なるテーマや感情を表現しています。音楽は宮原透や吉崎憲治、高橋城など多彩な作曲家によって作られ、振付も様々なスタイルで展開されます。

第一章 ネオ・エゴイスト

この章では、新たなヒーローを待ち望むエゴイストの気持ちを歌にのせます。登場人物たちが新しい時代の到来を歌い上げることで、舞台は期待感に満ちた雰囲気で始まります。

第二章 風のロンド

乙女たちが夢見る恋をテーマにしたこの章では、ペガサスの王子と貴族の若者たちが登場し、風に舞うような軽やかなダンスを繰り広げます。ロマンティックな雰囲気が漂い、登場人物たちが恋の夢を追いかける様子が描かれています。

第三章 テーマ曲

ここでは3人のネオ・エゴイストたちが、時代の新しい息吹を感じながら各自の個性を大切にする姿が描かれます。

第四章 セレナータ

豪華なクルーザーの中、プレイボーイが過去の恋人たちとの思い出にふける情景が展開します。メロディーの中には思索や感情の深さが表現されています。

第五章 ビギン・ザ・ビギン

多様なバリエーションで展開されるこの章では、男女が歌い踊り、愛の始まりを彩ります。作品全体を通じて、恋愛のフレッシュな魅力を感じられる瞬間です。

第六章 哀しみの詩

この章では、愛する女性への切ない思いが美しい音楽と共に表現され、感情の深さが伝わります。愛と別れの苦しみをテーマにした珠玉の演出が見どころです。

第七章 スーパー・ロケット

身長168cmのダンサーたちによるロケットダンスが見せ場となり、視覚的にも楽しませてくれます。

第八章 I am proud of myself

ネオ・エゴイストたちが、自分自身の生き方や個性を大切にする様子が強調され、観客に勇気を与えます。

第九章 フィナーレ

華やかなラテン風のパレードで締めくくられるこの作品は、全員のエネルギーが結集し、観客に強烈な印象を残します。

キャストとスタッフ

主要な出演者には麻路さきや月影瞳、稔幸、紫吹淳らがおり、それぞれの役柄で作品に彩を添えています。また、スタッフとして岡田敬二が作・演出を担当し、音楽や振付に関する多くのプロフェッショナルが協力し、芸術的な舞台を作り上げました。

まとめ

『魅惑II ‐ネオ・エゴイスト!‐』は、宝塚歌劇団らしい豪華で多彩な演出が施されており、観客に感動と楽しみを届ける作品です。個性的なキャラクターやストーリーが展開され、恋や夢に満ちた舞台は、多くのファンに愛される理由となっています。

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