魔神大集合

魔神大集合（マシンコレクション）

タカラ（現タカラトミー）から発売されたプラクションシリーズ「魔神英雄伝ワタル」に登場する魔神（ロボットキャラクター）の組み立て式玩具の総称です。本稿では、同シリーズ名がついていない「ワタル2」のプラクションについても解説します。

超魔神英雄伝ワタルでは、スポンサーがバンダイに移行したため、シリーズ名は「超力魔神大系」（組み立て塗装済みの完成品）に変更されました。

概要

手軽に組み立てられる玩具でありながら、豊富なラインナップによるコレクション性と、プラクションならではのワンタッチアクションが再現されている点が特徴です。初期のラインナップは、子供でもお小遣いで購入できる価格帯のものが多く、龍王丸などの変形タイプが登場してからは爆発的な人気を博しました。

各商品には、ミニサイズの搭乗者キャラクターフィギュア、魔神のキャラクターカードが付属。さらに、組立説明書の裏面には、アニメ本編では語られない裏話が掲載された「神部新聞」や「ドアクダータイムス」が付属し、作品の世界観をより深く楽しむことができる工夫が凝らされています。

魔神英雄伝ワタル

魔神大集合（1988年 - 1990年）

オリジナルラインナップは全48種類。プラクションシリーズの第一弾です。多くのパーツが彩色済みで、シールを貼るだけでアニメのイメージに近い仕上がりになります。

コレクション性を高めるため、龍神丸などの一部の例外を除き、各商品には弾痕や刀傷などの破損状態が造形されています。また、付属の新聞には、その魔神が他の機体に傷をつけた（またはその可能性がある）という記事が掲載されており、真相を知るためにはそのキットを購入する必要があるという仕掛けが施されていました。

アニメ第一作の終了後も人気は衰えず、放送終盤に登場した魔神や、テレビアニメ以外のOVAや雑誌展開で登場した魔神の商品化が、続編である「ワタル2」の直前まで続けられました。

※ 神部新聞などに書かれた元号について：神宝88年＝1988年（昭和63年）、神宝89年＝1989年（昭和64年/平成元年）に相当します。

個別商品紹介（一部）

01 龍神丸 - 1988年春発売。背部ホルダーを下げると右腕が上下に動きます。肩の穴は空神丸の鷹波銃と接続することで、アニメ本編とは異なる飛行形態を再現可能です。戦部ワタルフィギュア、予言石付き。
02 戦神丸 - 1988年春発売。首の付け根にあるレバーを左右に動かすと両腕が展開稼働します。剣部シバラクフィギュア付き。
03 空神丸 - 1988年春発売。簡易飛行形態を再現可能です。別売りの01龍神丸との合体も可能です。渡部クラマ（鳥）フィギュア付き。
04 幻神丸 - 1988年春発売。左脇腹のボタンを押すと右脚の水夫小刀が飛び出します。忍部ヒミコフィギュア付き。
21 龍王丸 - 鳳凰形態への変形ギミックを搭載。戦部ワタル（龍王丸搭乗ver）フィギュア付き。
24 邪虎丸 - 虎形態への変形が可能です。虎王フィギュア、十字手裏剣付き。

限定版

合体魔神ゴーストン - 4～16、19、20までの敵魔神14体の成型色違い版＋合体用ジョイントパーツのセット。

再発売版（1998年）

超魔神英雄伝ワタル放映中にバンダイから主役級8体が再発売されました。

01 龍神丸
02 戦神丸
03 空神丸
04 幻神丸
05 龍王丸
06 邪虎丸
07 戦王丸
08 雷王丸

復刻版（2005年）

タカラトミーから発売された復刻版。界層+魔幻空間のドアクダー魔神と正義魔神で構成されたセット販売です。オリジナル版同様にコレクションカード、神部新聞、ドアクダータイムスが同梱されています。

魔神英雄伝ワタル2

通常版は全20種類。前作と比較して傷跡の造形が廃止されたほか、アイテム数が絞られました。関節が増加し、ロボットプラキットとしてのクオリティが向上しています。星界ボス魔神各種には夏鬼丸用強化パーツが付属しました。

限定版

影新星龍神丸
新星龍神丸スペシャルアーマー（金龍付き白箱）
クリスタル騎神丸

超魔神英雄伝ワタル

スポンサーがバンダイに変更され、塗装済み完成品として発売されました。胸部の宝玉を覗くとパイロットが見えるという共通ギミックがあります。

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