魚島村

魚島村（うおしまむら）

魚島村は、かつて愛媛県の東予地方に存在した村です。芸予諸島に属し、有人島である魚島と高井神島を有していました。

地理

魚島村は、以下の島々から構成されていました。

有人島: 魚島、高井神島
無人島: 江ノ島、瓢箪島、小島

詳細は各島の記事を参照してください。

歴史

魚島村の歴史は以下の通りです。

1879年（明治12年） - 村制を施行。
1889年（明治22年）12月15日 - 町村制の施行に伴い弓削村に編入。
1895年（明治28年）9月12日 - 弓削村から分離し、再び魚島村として独立。
1995年（平成7年） - 村制100周年を迎える。
2004年（平成16年）10月1日 - 上島諸島の4町村（弓削町、生名村、岩城村）と合併し、上島町となり、自治体としての魚島村の歴史を閉じました。

平成の大合併

平成の大合併に際して、魚島村は当初、弓削町、岩城村とともに広島県因島市との越境合併を目指しました。しかし、愛媛県が示した合併試案では、今治市を中心とした越智郡16市町村との合併案と、弓削町、岩城村、生名村との合併案が提示されました。最終的に、4町村での合併を目指すこととなり、2004年2月26日に合併調印、上島町が誕生しました。

行政

最後の村長は佐伯真登氏でした。庁舎は4 - 6階建てで、当時の因島市役所（現尾道市因島総合支所）よりも大きな構造でした。

産業

魚島村は漁業が主な産業でした。

教育

村内には以下の学校がありました。

小学校: 魚島村立高井神小学校、魚島村立魚島小学校
中学校: 魚島村立高井神中学校、魚島村立魚島中学校

交通

村営航路により、弓削島を経由して因島と結ばれていました。

特記事項

魚島村は、1947年には人口1,700人を超えていましたが、過疎化により閉村直前には約290人にまで減少しました。しかし、「学校は地域の灯台」という理念のもと、村民の努力によって廃校の危機を乗り越え、下水道普及率100%達成や愛媛県内自治体初のケーブルテレビ導入など、小規模離島ならではのユニークな施策を推進し、全国の小規模離島のモデルとして注目されました。

関連項目

愛媛県の廃止市町村一覧
魚島
高井神島

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