魚津市立村木小学校

魚津市立村木小学校の概要

魚津市立村木小学校（うおづしりつ むらきしょうがっこう）は、富山県魚津市の村木地区に位置していた小学校であり、地域の教育を支えてきました。通学区域は村木地区にあり、この地域の児童たちには長い間、学びの場を提供してきました。また、学校の体育館下には、日本カーバイド工業から寄贈された蒸気機関車が展示されており、地域の歴史や文化を感じることができる名所となっていました。

2018年には、廃校が決定し、旧校舎は改修を受けた後、村木公民館や魚津市教育センターなどの複合施設として生まれ変わることになりました。 2020年度には、県内初の企業用サテライトオフィスの体験施設「お試しオフィス」も整備され、地域活性化に貢献する形が見られました。2025年には、村木公民館の名称が「村木コミュニティセンター」に変更され、新たな役割を担っています。

沿革

魚津市立村木小学校の設立に関する歴史は、1907年に新校舎の建設が決まったことに始まります。1908年末には、新しく建設された校舎が完成し、当時、神明川以東に住む児童たちが魚津町立魚津尋常高等小学校から分かれて新たに設立された『魚津尋常小学校』として誕生しました。この学校は、当時の最新式の校舎であり、地域の教育の要となっていました。

その後、1909年に開校し、1923年には講堂が新しく完成、さらに1930年には特別教室が新設されるなど、学校としての発展を遂げました。1934年に『村木尋常小学校』に改称され、1941年には国民学校に合わせて『村木国民学校』と改名され、その後、1947年には『富山県下新川郡村木小学校』、1952年には現在の『魚津市立村木小学校』と改称されました。

しかし、1956年の魚津大火により、木造校舎が焼失してしまったため、しばらくの間、地域の他の学校や公民館を借りて分散授業が行われることになりました。この困難な状況にもかかわらず、1957年には新校舎の建設が始まり、1958年には新校舎での授業が開始されました。

新校舎は鉄筋コンクリート3階建てで、当時の北陸地方のモデル校舎とされ、多くの賞を受けることになりました。1966年にはプールが完成し、1988年には新しい鉄筋コンクリートの校舎が竣工されるなど、教育環境は常に向上を目指して改善が重ねられました。

廃校とその後の役割

2018年4月には、周辺の学校との統合により、魚津市立よつば小学校に統合され村木小学校は廃校となりました。しかし、廃校後も学校の施設は地域のために利用され続け、旧校舎は村木公民館や魚津市教育センターなどの複合施設として活用されています。このように、廃校後も地域に愛され続ける場所としての新しい役割を果たしています。

また、本校の出身者には著名人もおり、地域の歴史や文化を深く掘り下げることができる場所として、今後も地域社会に貢献し続けることでしょう。

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