鮫島有美子

鮫島有美子（さめじま ゆみこ）

鮫島有美子（1952年1月8日生まれ）は、日本を代表する声楽家であり、ソプラノ歌手として国際的に活躍しています。現在はオーストリア・ウィーンに在住し、ヨーロッパを中心に演奏活動を展開しています。

経歴

東京都出身で、幼少期を千葉県市川市で過ごしました。東京芸術大学声楽科および大学院修士課程を修了後、1975年に二期会オペラ『オテロ』でデビューを果たします。その後、ベルリン国立芸術大学へ留学し、ウルム歌劇場の専属歌手としてキャリアを積みました。

1990年には、第41回NHK紅白歌合戦に紅組歌手として初出場。実はその3年前、1987年の第38回紅白歌合戦にも出場候補として名前が挙がっていましたが、当時ドイツに滞在していたため、出場は見送られました。

2009年には、天皇陛下御在位20年記念式典にて、日本の歌曲やフォークソングなどを歌唱。2019年には、天皇陛下御在位30年記念式典で、上[[皇后美智子]]様が作曲された子守歌「おもひ子」を、ハープ奏者吉野直子の伴奏で独唱しました。この演奏は、多くの人々の感動を呼びました。

ディスコグラフィー

さとうきび畑 (2002年)
LIGHTS OF LIFE ～明日のために (2012年) - 「千の風になって」収録
CD付書籍『天皇陛下御作詞 皇后陛下御作曲 歌声の響』(2015年)

その他、各種配信サービスやサブスクリプション、ダウンロード販売なども展開しています。

評価

評論家の西部邁は、鮫島有美子の歌唱について、特に『波浮の港』の解釈を高く評価しています。歌詞にある「乏しい」という言葉を、単なる貧しさではなく「便りがない」状態と捉え、大島と本島の隔たりを見事に表現していると評しました。鮫島の歌声は、美しさだけでなく、深みがあり、聴く人の心を揺さぶると述べています。

出演

テレビ番組「ときめき夢サウンド」（NHK総合）
「きよしとこの夜」（NHK総合、2009年）ゲスト出演
NHK紅白歌合戦出場

書籍

歌の翼に (1989年)
プラタナスの木蔭で (2001年)

訳書

伴奏の芸術 (1998年)

外部リンク

鮫島有美子オフィシャルサイト
鮫島 有美子 - 日本コロムビア
鮫島 有美子 - コトバンク

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