鮭スペアレ

鮭スペアレ（SYAKE-SPEARE）は、2005年に中込遊里と東海林有布によって設立された日本の劇団です。日本大学芸術学部演劇学科在学中に、女性中心の音楽劇団として活動を開始しました。劇団のモットーは「演劇とは贅沢な遊び・秘密のパーティー」であり、アトリエやアートスペースといった空間で公演を重ねてきました。

劇団名の由来は、劇作家ウィリアム・シェイクスピア（William Shakespeare 1564-1616）をローマ字表記したものを元にしています。旗揚げメンバーである中込と東海林のイニシャルにちなみ、「h」を「y」に置き換えた遊び心のあるネーミングとなっています。

2010年以降は、作曲家である五十部裕明が劇団に加わり、中込が脚本・演出を手がける、日本語の言葉の響きから着想を得た生演奏の音楽劇を上演するようになりました。2013年からは、古典戯曲の上演にも力を入れています。ジャンルにとらわれないミュージシャンによる生演奏と、力強さと繊細さを兼ね備えた役者の身体表現と音声によって、「コンテンポラリー能」とも評される独特の世界観を構築しています。

2016年からは、東京都立川市にあるたちかわ創造舎を拠点として活動しています。主宰である中込の地元である東京・多摩地域と世界を結びつける演劇集団を目指し、地域に根ざした活動と国際的な視野を組み合わせた展開を行っています。

近年の主な作品としては、ウィリアム・シェイクスピア原作、坪内逍遥訳による「ロミオとヂュリエット」（2014年 - 2015年）、「ハムレット」（2017年 - 2018年）、「マクベス」（2018年 - 2019年）、「リヤ王」（2020年）、「リチャード三世」（2021年）などが挙げられます。

劇団員は、主宰の中込遊里をはじめ、清水いつ鹿、宮川麻理子、上埜すみれ、片ひとみ、葵、水上亜弓、五十部裕明、有布といったメンバーで構成されています。

関連情報については、鮭スペアレの公式ホームページや、活動拠点であるたちかわ創造舎のウェブサイトで確認できます。

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