鳥取大学乾燥地研究センター

鳥取大学乾燥地研究センターの概要

鳥取大学乾燥地研究センター（ALRC）は、鳥取県鳥取市に位置する鳥取大学に附属する研究機関で、乾燥地科学の研究を行うための全国共同利用施設として設立されています。1990年の設立以来、砂漠化や干ばつといった乾燥地に関連する問題への対策を進めており、日本国内では唯一の専門機関として位置づけられています。センターは、持続可能な発展に寄与する研究を通じて、地域や国際的な課題の解決を図っています。

沿革

研究センターの起源をたどると、1923年に設立された鳥取高等農業学校に関連する湖山砂丘試験地での研究活動にまで遡ります。ここで砂防造林の研究が始まり、その後1949年には鳥取大学が設立され、浜坂砂丘における砂丘地の農業利用に関する研究がスタートしました。1958年には、農学部附属の砂丘利用研究施設が設立され、この時点で農学部門が活発に機能し始めました。

1990年にはセンターが正式に乾燥地研究センターとして改組され、さらに共同利用と共同研究に特化した機関としての役割を強化しました。その後、1995年に中核的研究機関支援プログラムの対象に選定され、2002年と2007年にはそれぞれ21世紀COEプログラムとグローバルCOEプログラムに採択されました。2009年には、共同利用・共同研究拠点として正式に認定され、その活動は2010年度から2022年度まで続きました。

研究組織

研究センターでは、さまざまな専門分野において研究が行われており、砂漠化対策や気候変動の影響を理解するための多角的なアプローチが採用されています。具体的には、ダスト気候学や微生物生態学、陸域炭素循環学などの分野があり、乾燥地農業や植物生理生態学、気候リスク管理などの研究も進められています。これにより、科学的知見をもとに、持続可能な農業や環境保全の方法を模索し、国内外での実践的な支援を行っています。

大学院教育

また、乾燥地研究センターの教員は鳥取大学大学院持続性社会創生科学研究科および農学研究科で教育を担当しており、修士課程と博士課程で国際乾燥地科学専攻が提供されています。これにより、次世代の研究者や専門家育成に力を入れています。

アクセス

鳥取大学乾燥地研究センターは鳥取市浜坂に位置しており、交通アクセスは非常に便利です。JR鳥取駅からは北口バスターミナルより「十六本松」行きのバスを利用し、浜坂小学校前で下車後、徒歩で約20分の距離にあります。加えて、大学キャンパスからの無料シャトルバスサービスも利用可能です。

公式ウェブサイト

最新の情報や研究活動については、公式ウェブサイトを通して確認することができます。

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