鳥取市立神戸小学校

鳥取市立神戸小学校の歴史と概要

鳥取市立神戸小学校（とっとりしりつ かんどしょうがっこう）は、鳥取県の鳥取市中砂見に位置していた公立の小学校でした。当校は地域に密着した小規模な学校で、全校生徒数はわずか20名でした。学校の伝統である砂見太鼓は、地域のイベントや市民会館などで披露されており、地域の文化を支える重要な役割を果たしていました。

2020年には、鳥取市立美和小学校や鳥取市立江山中学校と統合され、義務教育学校である鳥取市立江山学園に移行しました。このようにして、神戸小学校は新たな形で教育の場として生まれ変わることになったのです。

沿革

この学校の歴史は1883年（明治16年）に始まりました。最初は砂見村大字下砂見字中村に下砂見尋常小学校として建設され、1890年（明治23年）には岩坪村に岩坪尋常小学校、同じ年の6月には上砂見尋常小学校が設立されました。

1907年に、高等科が上砂見村に設置され、下砂見学校が分校として分かれました。そして1910年には、現在の中砂見字馬場口に新しい校舎が建てられ、ここで砂見尋常小学校が成立しました。1912年に上砂見分校が水害に遭い、同年中に廃止され本校に合併されました。これにより、学校運営は一つの校舎で集約されることになりました。

1918年には岩坪村と砂見村が合併し、新たに組合立砂見尋常小学校と改名されました。1920年には神戸村に名前が変わり、それに伴い神戸尋常小学校と改称され、1941年には国民学校令により気高郡神戸国民学校となりました。その後、1947年の学制改革により気高郡神戸小学校と改称され、1953年には神戸村の鳥取市への合併により鳥取市立神戸小学校となりました。

学校は1959年に創立50周年を迎え、その後も時を経て1966年には岩坪分校が統合され、1981年に新しい校舎の竣工式が行われました。1983年には体育館の増築が完了し、1986年には水泳プールも完成しました。

また、2009年には創立100周年を祝う式典が行われ、百年を超える教育の歴史が称えられました。しかし、2020年3月31日をもってここは閉校となり、長い歴史に幕を下ろしました。しばらくは地域の思い出として残ることでしょう。

通学区域・進学先

神戸小学校の通学区域には、岩坪、上砂見、下砂見、中砂見などの地域が含まれていました。卒業生は鳥取市立江山中学校に進学することが多く、この学校は地域の子どもたちの教育に密接に関係していました。

交通アクセス

交通の便については、西日本旅客鉄道（JR西日本）の山陰本線、鳥取駅からは約12kmの距離に位置しており、日ノ丸バスの神戸線を利用し、「学校前」バス停で下車することでアクセス可能でした。このアクセスの良さも、地域の保護者や生徒にとって利便性の一環であったと考えられます。

このように、鳥取市立神戸小学校は地域密着で文化を継承しながら、歴史を刻んできた教育機関であり、2020年の閉校後も多くの人々に愛された学校だったのです。

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