鳥沢駅

鳥沢駅の概要

鳥沢駅（とりさわえき）は、山梨県大月市富浜町に位置するJR東日本の中央本線の一駅です。この駅は1987年に国鉄からJR東日本に転換され、現在も多くの利用者に親しまれています。駅番号はJC 30であり、周辺の自然や歴史的な背景から観光名所としての役割も果たしています。

歴史

鳥沢駅の歴史は1902年に始まります。6月1日に国有鉄道中央東線の終着駅として開設され、旅客と貨物の取扱が始まりました。その後、1902年10月には大月駅とを結ぶ路線が開通しました。1960年には貨物取扱が廃止され、さらに1984年には荷物取扱も終了。1987年の国鉄分割民営化によってJR東日本の駅となりました。

2001年からはICカード「Suica」も利用可能となり、利便性が向上しています。2002年には開業100周年を迎え、記念イベントも開催されましたが、2009年にはみどりの窓口が営業を終了し、2015年には駅舎改築工事が始まりました。無人駅化した2016年には新しい駅舎が完成し、設計には御影石を使用した独自のデザインが施されました。

駅の構造

駅の構造は島式ホーム1面2線を持ち、もともとは下りの貨物列車用待避線もありましたが、現在はこの待避線が撤去されて停留所となっています。ホームの高さは嵩上げされておらず、ホームと駅舎は跨線橋で繋がっています。また、駅舎は木造で、以前は有人の改札口がありましたが、現在は完全に無人化されています。利用者は自動券売機と簡易Suica改札機を使うことができます。

新たに建設された駅舎は、国道20号線からの視認性を考慮したデザインとなっており、透明アクリル板を使用した通行スペースは開放感を演出しています。しかし、新駅舎には客用トイレが設置されておらず、地元住民からの要望によって駅前に公衆トイレが設置されることになりました。

利用状況

JR東日本によると、駅の利用状況は近年、増加傾向にあり、特に東京方面からのアクセスの良さが評価されています。295人の利用者を持つこの駅は、直近のデータによれば2000年度から2014年度にかけて一定の利用者数を維持しています。

駅周辺

駅の周辺は、旧甲州街道の鳥沢宿に位置し、古い建物が点在しています。周囲には国道20号線が走り、住民や旅行者の利便性が考慮されています。駅から山の中腹を目指す扇山登山口へのハイキングバスが運行されており、自然を楽しむ人々にとってもアクセスしやすい環境です。

また、大月市民総合体育館や鳥沢郵便局も近隣にあり、地域のコミュニティと観光が融合した場所となっています。

隣の駅

JR東日本の中央本線では、梁川駅（JC 29）と猿橋駅（JC 31）が隣接しており、通勤快速や快速電車のサービスが提供されています。

まとめ

鳥沢駅は長い歴史を有し、地域の交通の要所として多くの機能を担っています。改修された駅舎や自然に囲まれた環境は、訪れる人々にとって魅力的なスポットとなっており、その成り立ちや周辺情報は今後も多くの人々に知られていくことでしょう。

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