鳥羽潤

鳥羽潤

鳥羽潤（とば じゅん、1978年10月13日生まれ）は、日本の俳優および歌手で、和歌山県有田市出身です。現在はViivoに所属しています。

略歴

鳥羽潤は、和歌山県立大成高等学校を中退し、1995年にアミューズ主催の「才能の祭典オーディション」で約4万人の中から選ばれ、芸能界に足を踏み入れました。1996年には映画『ぼくは勉強ができない』で主演を果たし、日本アカデミー賞の新人賞やおおさか映画祭の新人賞など、数々の賞を獲得し、その名を広めました。

同年、フジテレビのドラマ『ピュア』でテレビデビューし、安達祐実とW主演した『聖龍伝説』では、繊細で魅力的なキャラクターを演じ、多くの若い女性ファンを惹きつけました。

1997年には映画『瀬戸内ムーンライト・セレナーデ』で、戦後の混乱期を生きる一家の次男を瑞々しく演じ、キネマ旬報賞の新人男優賞を受賞しました。彼はまた、江崎グリコの「ポッキー」のCMでも人気を博し、幅広い界隈で顔を知られるようになりました。

俳優の活動に加えて、音楽にも情熱を注ぎ、1999年にはソロ歌手としてデビュー。その後、ラウド系バンド『SpraSight』やデジタルラウド系バンド『Razhead Modic』を結成し、音楽シーンでも精力的に活動しています。

2001年にはテレビ朝日の『es 危険な扉 -愛を手錠で繋ぐ時-』で連続ドラマ初主演を果たし、2002年には映画『黄昏流星群・星のレストラン』でシェフを目指す青年を見事に演じました。

2006年にはアミューズからオフィスニグンニイバへ移籍し、2020年にはViivoに所属しています。

人物

鳥羽は幼少期、家庭の事情により2歳から祖父母に育てられましたが、両親との関係は良好です。高校への進学後、「就職するんだな」と思い、社会に適応できず1年ほどで中退しました。大工の見習いをしたものの、親方から休暇を勧められ、アルバイト生活を送りながら不安を抱えていた所を、母親にオーディションに応募されました。

俳優デビュー後、彼は初めての経験に対し、やる気がなかったものの、スタッフとの楽しい時を経て、演じることの魅力に気づきました。特に、撮影初期に行った『ピュア』での試行錯誤や、監督からの激励が後の彼に大きな影響を与えました。

また、青年時代にはバンド活動もしており、「Razhead Modic」として音楽活動を続けていましたが、2024年現在ではバンドは行っていないものの、再開を模索していると語っています。

キャリア

鳥羽は多様な役柄を演じ、多数のテレビドラマや映画に出演しています。安達祐実とは、代表的な作品でたびたび共演しており、独特な関係も構築しています。

彼は俳優業の傍ら、会員制ダイニングバーで働く時期もあり、今ではボクシングジムでアルバイトをしながら役者としてのキャリアを磨き続けています。アマチュアボクサーとしてもライセンスを持っていますが、主な活動は俳優業です。

受賞歴

彼は俳優業での功績が評価され、以下の受賞歴があります。

• - 第20回日本アカデミー賞 新人賞『ぼくは勉強ができない』
• - 第22回おおさか映画祭 新人賞『ぼくは勉強ができない』
• - 第71回キネマ旬報ベスト・テン 新人男優賞『瀬戸内ムーンライト・セレナーデ』

まとめ

監督や共演者たちとの交流を通じて、演じることの楽しさを知り、俳優としての道を進んできた鳥羽潤は、今もなお舞台やスクリーンで多様な作品に挑戦し続けています。このように、音楽と演技の両軸でファンを魅了し続ける彼は、今後の活動にも期待が寄せられています。

もう一度検索