鳥越裕介

鳥越 裕介（とりごえ ゆうすけ）について

鳥越裕介は1971年7月1日に大分県臼杵市で誕生した元プロ野球選手であり、内野手として活躍しました。彼は右投右打のプレイヤーであり、長年にわたり千葉ロッテマリーンズの二軍監督を務めていました。また、野球解説者としても活動を行っています。愛称としては「トリさん」や「ゴエ」の名で知られ、多くのファンから親しまれています。

経歴

プロ入り前

鳥越は大分県立臼杵高等学校を経て、明治大学に入学しました。大学時代には野球部で「3番・遊撃手」としてチームの中心的存在となり、1991年と1993年の第20回および第22回日米大学野球選手権大会では全日本チームに選ばれました。大学時代の成績は素晴らしく、リーグ通算67試合で8本塁打、31打点、打率.274という実績を残しました。

中日時代

1993年のドラフトで中日ドラゴンズに逆指名され、ドラフト2位で入団。大型内野手として期待をかけられ、1994年の10.8決戦では立浪和義の負傷により、途中から出場しました。1996年からはレギュラーとして安定した成績を残し、1997年には遊撃手としての守備率で日本記録を達成。

しかし、その後の人生においては困難も訪れました。1997年に脱税事件が発覚し、1998年には出場停止処分を受けることになりました。この影響で出場機会が大幅に減少します。1999年には他のポジションに多くの競争があったため、福岡ダイエーホークスにトレードされました。

ダイエー・ソフトバンク時代

ダイエーに移籍すると、監督の王貞治から守備力を高く評価され、一軍に定着。チームはリーグ制覇と日本一を達成し、本人もその一部として活躍しました。2000年にはレギュラーとして二塁手や遊撃手を務め、重要な場面では逆転本塁打やサヨナラ安打を放ちました。

成績は上がったものの、2001年以降は徐々に競争が激化し、控えに回ることが多くなります。しかし、彼は持ち前の努力を忘れず、2005年には全ポジションを守る器用さを発揮しました。2006年、エラーが原因で守備要員に回され、結果的にその年の終了後に引退を決意。

現役引退後

2007年からはソフトバンクの二軍内野守備・走塁コーチに就任し、その後、一軍内野守備コーチなどを歴任しました。特に今宮健太選手を育てるなど、彼の指導は評価されています。2018年からは千葉ロッテマリーンズで一軍ヘッドコーチとしての役割を担い、2022年には退団を申し出ました。

2023年からは野球解説者としての活動を始め、テレビやラジオでの露出が増えています。

人物

鳥越は社交的な性格であり、周囲との良好な関係を築いてきました。様々な選手との交流があり、引退後も多くの選手に尊敬される存在として語られています。また、2008年に妻をガンで亡くして以降、ピンクリボン運動に賛同し、乳がんの早期発見を呼びかけています。

まとめ

鳥越裕介のプロ野球選手としてのキャリアや、彼が選手に与えた影響、現在の解説者としての活動を通じて、彼の存在は日本の野球界において欠かせないものとなっています。

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