鳴尾直軌

鳴尾直軌：元サッカー選手・指導者

鳴尾直軌（なるお なおき）は、1974年10月5日に岩手県下閉伊郡岩泉町で生まれた。そのキャリアは、サッカー選手として始まり、その後指導者としても成功を収めることになる。大学を卒業後、彼はモンテディオ山形に加入し、JFLにおけるプレーを通じて実力を見せつけた。

現役時代

鳴尾は、1998年からソニー仙台FCでその才能を発揮し、1999年にはJ2のアルビレックス新潟へ移籍。そこで彼はエースストライカーとしての地位を確立し、2000年には2度のハットトリックを含む17得点をマークした。この活躍により、2001年にはジュビロ磐田に移籍したが、当時の磐田には中山雅史や奥大介、前田遼一といった強力な選手が揃っており、定位置を掴むことは叶わなかった。2002年6月にはサンフレッチェ広島に期限付きで移籍し、2003年にはサガン鳥栖へと移籍。その後、2004年に現役を引退した。

指導者キャリア

引退後、鳴尾は指導者の道へ進み始めた。彼はまずアルビレックス新潟レディースやアルビレックス新潟シンガポールの監督を務め、2011年にはグルージャ盛岡のコーチとして活動を軌道に乗せた。グルージャ盛岡では2012年から監督に昇格し、2013年には東北社会人サッカーリーグ1部で優勝を果たし、全国地域サッカーリーグ決勝大会でも頂点に輝く。この成功により、2014年にはJ3リーグ入りも承認され、彼の指導力が評価された。

2016年には再びアルビレックス新潟シンガポールの監督に復帰し、その年にSリーグ初の年間4冠を達成。彼の功績は認められ、Sリーグ最優秀監督賞も獲得した。2017年からはアルビレックス新潟U-18の監督を務めている。

学業とサッカーの両立

鳴尾の特徴的なエピソードの一つは、サッカー選手として活動しながら学業も並行して行っていたことだ。岩手大学を卒業後、山形に入団したが戦力外となり、アマチュア選手としてソニー仙台に籍を置いた。さらに彼は母校の岩手大学の大学院に進学し、選手活動と学業を両立させるために様々な努力を重ねた。新潟での2年間は休学し、磐田移籍後に復学、2002年には修士号を取得した。

個人成績と指導歴

彼の公式戦における成績も印象的であり、特にアジアクラブ選手権では1試合1得点を記録している。また、彼の指導者としての経歴も多岐にわたり、2005年から2010年にはアルビレックス新潟で多様な役割を担い、以降も数多くのクラブで指導者を歴任している。資格についても、B級、A級、S級ライセンスを取得し、指導者としての基盤を固めてきた。

結論

鳴尾直軌は、選手としてだけでなく指導者としても素晴らしいキャリアを積んできた個性ある存在。彼の歩みは多くのサッカー関係者にとって希望の象徴であり、今後の彼の活動にも注目が集まる。

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