鶴岡市立荘内病院

鶴岡市立荘内病院について

鶴岡市立荘内病院は山形県鶴岡市に位置する公立病院で、地域医療支援病院の認定を受けています。この病院は、地元住民の医療を支える重要な役割を果たしており、周産期母子医療センターやエイズ治療の拠点病院としても機能しています。

沿革

病院の歴史は1913年6月にさかのぼります。この年、当時の鶴岡町に「東・西田川郡組合立荘内病院」として開院し、外来診療を開始しました。1924年には鶴岡町が市制を施行したことに伴い、市立病院へと移行しました。昭和の時代には、戦争の影響で病院運営が困難な時期もありました。その際、日本医科大学が鶴岡に疎開し、病院の運営を委託されたため、「日本医科大学付属荘内病院」として運営されていました。1947年に再び市に運営が戻り、「鶴岡市立荘内病院」としての名称に戻りました。

病院は、1957年には総合病院として指定され、多様な医療サービスを提供するようになりました。また、1982年には厚生大臣から食療科での優良集団給食施設としての表彰を受け、1997年には産婦人科において体外受精が始まりました。2003年には約250億円を投じた新しい病院が開院し、現代的な医療設備を備えています。

医療とサービス

現在、鶴岡市立荘内病院には、68名の医師、3名の歯科医師、103名の医療技術者、499名の看護職員が在籍し、総計25科の診療を行っています。病院内には、売店や展望レストラン、入院セットの自動販売機、理容室・美容室、ATM、そして市民図書室など、多彩な施設も揃っています。

地域への貢献

鶴岡市立荘内病院は、地域医療の重要な拠点としての役割を担っているため、地域住民に向けた医療提供の質を高め、医師の派遣や連携を通じて、より良い医療を実現しています。特に新潟大学との連携によって、呼吸器科や循環器科の医師派遣が行われ、専門医不足の問題にも取り組んでいます。地域医療の支援を強化するために、山形大学の専門医が週に1回程度呼吸器科に派遣され、診療にあたっています。

交通アクセス

病院へのアクセスは、鶴岡駅から庄内交通のバスを利用するのが便利で、特に鶴岡市内回りの2・4コースを利用すると、約5分で「荘内病院前」に到着します。

このように、鶴岡市立荘内病院は、地域医療支援の重要な役割を果たし続けながら、質の高い医療サービスを提供している病院です。

もう一度検索