鹿児島国際大学短期大学部

鹿児島国際大学短期大学部：地域と国際をつなぐ学び舎の軌跡

鹿児島国際大学短期大学部は、1967年に鹿児島短期大学として設立され、2013年にその幕を閉じた私立短期大学です。ここでは、その設立から廃止に至るまでの歴史、特色ある教育内容、そして地域社会との関わりについて詳しく解説します。

沿革：女子短期大学から国際色豊かな男女共学へ

1967年、学校法人津曲学園により、鹿児島短期大学として開学しました。当初は女子のみを対象とした教育機関でしたが、2001年に鹿児島国際大学短期大学部と改称し、男女共学となりました。学科の改組やキャンパス移転を経て、2012年には学生募集を停止し、2014年に鹿児島国際大学に統合され、廃止されました。

教育内容：特色ある学科構成

最盛期には、情報文化学科、音楽科、児童教育学科の3学科を擁していました。

情報文化学科：人文系・ビジネス系の科目を幅広く学び、「異文化コミュニケーション」や「情報社会論」など、グローバルな視点と情報リテラシーを養う教育が行われていました。
音楽科：声楽、器楽、理論の各専攻に分かれ、専門的な音楽教育を提供していました。著名な音楽家を招いた特別研究生制度も設けられていました。
* 児童教育学科：幼稚園教諭や小学校教諭を養成する課程があり、地域社会の教育現場に貢献していました。

学びの特色：大学との連携と地域貢献

鹿児島国際大学と同じ敷地内にあったため、両大学間の交流が盛んでした。短期大学卒業後に大学へ編入学する学生も多く、より高度な学びへと繋がる道も開かれていました。また、地域住民を対象とした公開講座を開設するなど、地域社会への貢献も積極的に行っていました。

キャンパスと施設

キャンパスは鹿児島国際大学と共同で使用されていました。女子学生寮「カレッジハウスさくら」は、学生たちの生活をサポートする場として親しまれていました。

卒業後の進路

卒業生は、それぞれの学科で学んだ専門知識やスキルを活かし、様々な分野で活躍していました。情報文化学科では、一般企業への就職のほか、中学校教諭や司書教諭として教育現場で活躍する人もいました。音楽科では、音楽関連企業への就職や演奏家としての道に進む人がいました。児童教育学科では、公立学校の教諭として、次世代の育成に貢献する人が多くいました。

鹿児島短期大学（前身）について

鹿児島短期大学は、地域における女子高等教育の先駆けとして、多くの女性の社会進出を支援してきました。閉学後も、その精神は鹿児島国際大学に引き継がれ、地域社会の発展に貢献し続けています。

鹿児島国際大学短期大学部は、短い歴史の中で、地域社会のニーズに応え、国際的な視野を持つ人材を育成することに尽力しました。その教育理念と実績は、鹿児島国際大学に引き継がれ、更なる発展を遂げています。

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