鹿児島県立サッカー・ラグビー場

鹿児島県立サッカー・ラグビー場

鹿児島県立サッカー・ラグビー場は、鹿児島市中山町に位置し、鹿児島ふれあいスポーツランド内に設けられた球技場です。この施設は2009年から整備が進められ、2014年2月に正式に開場しました。セイカスポーツセンターが管理運営を行っており、地域におけるスポーツの振興に寄与しています。

概要と目的

鹿児島ふれあいスポーツランドは、都市公園として整備されており、多様なスポーツ活動を支えるための施設です。この公園は、県外からのスポーツキャンプや合宿の誘致を目的としており、スポーツの場としての機能を強化しています。特に、未整備の土地を県が市から購入して整備を進めることで、広いスペースを持つこの球技場が実現しました。

毎年、鹿児島県内で開催される JFA 全日本U-12サッカー選手権大会などの重要なイベントがこの場で行われています。また、全国高等学校ラグビーフットボール大会の鹿児島県予選もここで実施されます。2023年には燃ゆる感動かごしま国体（特別国体）においてもラグビーの競技会場として利用される予定です。

さらに、鹿児島ユナイテッドFCは、JFL時代にこの球技場のAコートをメインスタジアムとして利用していましたが、Jリーグ加盟後は鴨池陸上競技場に移行しました。現在は、別の施設で新たな練習場の整備が進んでいます。近年、ふれあいスポーツランドの市が管理する部分が南国殖産に移管された一方で、鹿児島県の管理するサッカー・ラグビー場は引き続きセイカスポーツセンターが担当しています。

施設の特徴

このサッカー・ラグビー場には、いくつかのコートが設置されています。メイングラウンドは独立した天然芝のグラウンド（Aコート）であり、サブグラウンドには人工芝と天然芝のコートが並びます。これらのコートは、サッカーやラグビーのフルサイズでプレイできるように設計されています。特に、天然芝コートには電光スコアボードがあり、観客に向けた正確な情報を提供します。

照明設備は当初人工芝コートにのみ設置されましたが、後に全てのコートに整備され、夜間の利用にも対応できるようになっています。観覧エリアは観客席も完備されていますが、全体的に芝生席の構造になっているため、よりリラックスした観戦ができる環境が提供されています。このため、鹿児島市のサッカー等スタジアム整備に関する協議会では、県立サッカー・ラグビー場は「観る施設」としての評価が低いとされています。

アクセス情報

鹿児島県立サッカー・ラグビー場へのアクセスは非常に便宜が図られています。JR鹿児島本線の広木駅やJR指宿枕崎線の谷山駅、鹿児島市電1系統の谷山電停からは、鹿児島市コミュニティバスを利用し「ふれあいスポーツランド」で下車することが可能です。また、天文館からは鹿児島交通バス8番線を利用し、終点で下車することができます。

さらに、JR鹿児島中央駅からは車で約30分の距離にあり、指宿スカイラインの中山ICからも近いため、アクセスは非常に良好です。これにより、多くの観客や選手が参加する大会が円滑に運営される要因となっています。

このように、鹿児島県立サッカー・ラグビー場は地域に根ざしたスポーツの拠点として、今後も重要な役割を果たしていくことでしょう。

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