鹿島共同発電所

鹿島共同発電所概要

鹿島共同発電所は、茨城県鹿嶋市に位置し、住友金属工業（現在の日本製鉄）と東京電力の共同出資によって設立された火力発電所です。この発電所は、1973年に1号機の運転を開始し、続いて4号機までが建設されました。主な燃料として、高炉ガスやコークス炉ガスが使用されており、これらは日本製鉄の東日本製鉄所鹿島地区から供給されます。発生した電力は、同製鉄所や東京電力に供給されています。

歴史と沿革

発電所の設立から現在にかけて、いくつかの重要な出来事がありました。2011年には、最新のコンバインドサイクル発電方式を採用した5号機の建設が始まり、2013年11月22日に運転を開始しました。一方で、老朽化に伴い、2号機は2012年9月30日に、1号機はその翌月の11月30日に廃止されました。3号機については、2016年12月にボイラーの更新が行われ、効率的な発電が続けられています。

発電設備の詳細

鹿島共同発電所の総出力は、2019年9月現在で100万kWに達し、広さは約29万1千m²の敷地を有しています。各発電機の詳細は以下の通りです。

• - 3号機

- 定格出力：35万kW
- 使用燃料：高炉ガス、コークス炉ガス、石炭
- 営業運転開始：1982年2月

• - 4号機

- 定格出力：35万kW
- 使用燃料：高炉ガス、コークス炉ガス、重油
- 営業運転開始：1982年3月

• - 5号機

- 発電方式：1,300℃級コンバインドサイクル発電方式
- 定格出力：30万kW（ガスタービン：26.91万kW、蒸気タービン：11.93万kW）
- 使用燃料：高炉ガス、コークス炉ガス
- 熱効率：49.4％（低位発熱量基準）
- 営業運転開始：2013年11月22日

廃止された設備についても言及すると、1号機は1973年から2013年まで運転され、高炉ガスやコークス炉ガス、重油を燃料とし、2号機も類似の条件で運転されていましたが、2012年に廃止されています。

震災の影響

2011年に発生した東北地方太平洋沖地震により、発電所の1号機と3号機が一時的に停止しました。2号機は長期的に運転を停止していたため影響はありませんでしたが、4号機は定期検査中でした。発電所の復旧作業は迅速に行われ、1号機は2011年4月16日に運転を再開し、続いて3号機や4号機も順次復旧しました。

まとめ

鹿島共同発電所は、地域のエネルギー供給の重要な役割を果たしており、技術の進歩を取り入れながら電力の安定供給を行っています。これからも持続可能な発電の実現を目指し、設備の更新やメンテナンスに努めていくことでしょう。

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