鹿島杯女流将棋トーナメント

鹿島杯女流将棋トーナメント

鹿島杯女流将棋トーナメントは、東京メトロポリタンテレビジョン（TOKYO MX）が主催し、鹿島建設が協賛していた女流棋士による将棋の棋戦です。略称は「鹿島杯」として親しまれていました。

テレビで初めての本格的な女流棋戦として、決勝トーナメントの模様が10月から11月にかけてTOKYO MXで放送され、多くの将棋ファンを魅了しました。1996年度に創設され、女流将棋界に新たな風を吹き込みましたが、2006年度の第11回をもって惜しまれつつ終了しました。

方式

鹿島杯女流将棋トーナメントは、その開催期間中に方式の変更が行われました。

2005年（第10回）まで
予選と決勝トーナメントの二段階方式が採用されました。
予選には、シード棋士を除く全ての女流棋士が参加し、激戦を繰り広げました。
決勝トーナメントは、予選を勝ち抜いた6名に、シードされた2名を加えた計8名で行われました。
2006年（第11回）
選抜者8名によるトーナメント方式に変更されました。
* 選抜基準は、前回優勝者1名と、前年度の公式棋戦成績における勝利数上位者から選抜された7名（タイトル保持者を除く）でした。

決勝戦は、9月に東京赤坂の「鹿島KIビル」で行われました（第6回は新潟県のベルナティオホテル）。2002年（第7回）までは三番勝負で行われ、そのうち第2局、第3局は公開収録として開催され、多くの観客を集めました。2003年（第8回）以降は、よりスピーディーな展開を目指し、一番勝負となりました。

予選、決勝トーナメントともに、持ち時間は10分。持ち時間を使い切ると、1手30秒以内で指さなければならないという、秒読みの厳しいルールが適用されました。

歴代決勝結果

2002年までは三番勝負、2003年からは一番勝負で行われました。
(※ 詳細は省略。必要であれば追記します)

その他

通常、テレビ棋戦では、聞き手を女流棋士が務めることが多いですが、鹿島杯女流将棋トーナメントでは、将棋とは縁の薄かった女性タレントの目黒貴子が、第1回から最終回まで一貫して聞き手を務めたことが特筆されます。彼女の新鮮な視点と親しみやすい語り口は、将棋ファン以外にも番組を広げる役割を果たしました。

番組制作に関しては、初年度は将棋番組の制作経験がないスタッフが多かったため、試行錯誤の連続だったようです。しかし、その苦労が実り、鹿島杯女流将棋トーナメントは、女流将棋の魅力を広く伝える、記憶に残る棋戦となりました。

鹿島杯女流将棋トーナメント｜終了・休止棋戦｜日本将棋連盟

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