鹿沼ハリストス正教会

鹿沼ハリストス正教会について

鹿沼ハリストス正教会（かぬまハリストスせいきょうかい）は、栃木県鹿沼市上材木町にある正教会の一つです。これは日本ハリストス正教会教団に属し、東京大主教区に所属しています。教会の会堂は『聖使徒ペトル・パウェル会堂』と名付けられています。

概要と建物

この教会の現在の会堂は、1991年に新たに建設されたものです。外観は落ち着いた雰囲気の木造2階建てで、一般の民家に近いデザインが特徴です。1階には信徒用の会館があり、2階が聖堂となっています。周囲は静かな住宅街となっており、教会の雰囲気に溶け込んでいます。

歴史

鹿沼正教会の歴史は、亜使徒ニコライがロシア正教会から日本への宣教を開始した時期に遡ります。彼の努力と、多くの信徒の献身的なサポートによって、この地に教会が根付きました。

1879年には、鹿沼で初めての洗礼が施され、その後、1891年に初の会堂が建設されました。この教会の設立には、多くの人々の犠牲と努力があったのです。さらに、1910年には近隣の日光にも教会が建てられ、戦後には日光正教会が鹿沼正教会と統合されました。この地での信仰の継承は、教会の活動の記録として今も残り続けています。

1991年には、百年ぶりに新しい会堂が立ち上げられ、フェオドシィ永島新二府主教の祝福を受けて成聖されました。これは明治期からの人々の信仰の賜物とも言えるでしょう。教会の初期の信徒たちは、新約聖書の教えを実践し、豊かな信仰の実りを得るために尽力してきました。

奉神礼（礼拝）

現在の鹿沼正教会には常駐の司祭はおらず、前橋の司祭が月に1回訪れ、晩祷及び聖体礼儀を行っています。十二大祭などの特別な奉神礼も行われ、信徒でなくても誰でも参加可能です。

教会は、静かな住宅地に位置しており、近くには鹿沼市役所があります。JR日光線の鹿沼駅から徒歩約20分、または東武日光線の新鹿沼駅から徒歩約15分の距離です。訪問する際は、営業日や時間の確認を前橋ハリストス正教会に事前に行うことが推奨されます。

奉神礼の時間表

• - 奇数月: 聖体礼儀は第4土曜日の10:00から行われ、前晩祷は金曜日の18:00からです。
• - 偶数月: 聖体礼儀は第4日曜日の10:00から行われ、前晩祷は土曜日の18:00からです。

参考文献・関連リンク

この教会について知るための参考文献や公式サイトも存在します。高橋保行の『ギリシャ正教』や、日本正教史をまとめた牛丸康夫の著作があり、信仰の深い理解を得る手助けとなるでしょう。また、公式サイトでは最新の奉神礼情報や行事の詳細が確認できます。

鹿沼ハリストス正教会は、地域社会に根ざした信仰の場として、今後も重要な役割を果たしていくことでしょう。

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