麻雀物語

麻雀物語

『麻雀物語』は、1991年に平和が開発・発売した、麻雀をモチーフにしたデジパチ機です。当時としては画期的なフルカラー液晶デジタルを業界で初めて採用し、その後のパチンコ機に大きな影響を与えました。平和のデジパチとしては初の新要件対応機であり、その革新的な機能とゲーム性で多くのファンを魅了しました。

特徴

フルカラー液晶の採用: 当時としては珍しいフルカラー液晶デジタルを搭載。鮮やかなグラフィックと多彩な演出で、パチンコ機の表現力を大きく向上させました。
話題となった女性CG: 大当たり終了後に表示される女性CGが「乳首のようなもの」として話題を呼びました。この演出は、当時のパチンコファンに強烈な印象を与え、本機の人気をさらに高める要因となりました。
シリーズ化: 本機以降、「○○物語」と命名された機種がシリーズとして発売されました。また、本機の流れを汲む麻雀モチーフの姉妹機も複数登場しています。
保留玉連荘機能: 大当たり中に発生する内部エラーを利用した保留玉連荘機能が搭載されています。これにより、大当たり終了後も連荘が期待できるゲーム性が特徴です。
続編の発売中止: 続編として『雀姫物語』が製造されましたが、攻略法が発見されたため発売中止となりました。

保留玉連荘

『麻雀物語』の大きな特徴の一つが、保留玉連荘機能です。大当たり中、入賞センサーと実際のアタッカー入賞のタイミングにズレが生じると、内部的にエラーが発生し、トラップ処理が行われます。この際、保留玉が1/16の確率で大当たりカウンタ値に書き換えられるため、最大4個の保留玉があれば、約23%の確率で連荘が発生します。大当たり中に液晶がちらつくのは、このエラー処理によるものです。この連荘機能は、特に攻略法を必要とせず、通常の遊戯でも発生しうるものでした。

スペック

『麻雀物語』
大当たり確率: 1/240
賞球数: 7&15
大当たり: 16R10C
絵柄: ピンズ
『麻雀物語2』
大当たり確率: 1/245
賞球数: 7&13
大当たり: 16R10C
絵柄: マンズ
『雀姫物語』
大当たり確率: 1/241
賞球数: 7&15
大当たり: 16R10C
絵柄: ソウズ
※保留連チャン機規制後の発売
『麻雀物語クィーンズバージョン』
大当たり確率: 1/235
賞球数: 7&15
大当たり: 16R10C
特徴: 「ブラボーエクシード」の液晶デジタル画面を使用。麻雀物語の人気から生産が追い付かず、代替機種として登場。ゲージ構成は「ブラボークィーン」と同等。

関連商品

『パチンコ・サウンド・トラックス〜ピーチパイ、よくばり原始人〜』: 1999年3月18日に日本クラウンから発売されたサウンドトラック。
『HEIWA パチンコグラフィティ Vol.1』: 1999年12月にアクアルージュから発売されたプレイステーション用ゲームソフト。
オンラインゲームサイト『777town.net』: オンラインで『麻雀物語』をプレイすることが可能です。

備考

『麻雀物語』は、その革新的な技術とゲーム性で、パチンコ業界に大きな影響を与えた一台です。現在でも、その名前は多くのパチンコファンに知られています。

関連項目

麻雀物語2

もう一度検索