黄禧太

ファン・ヒーテ（黄 禧太）

ファン・ヒーテ（황희태、1978年6月12日 - ）は、韓国の柔道家。全羅南道新安郡出身。100kg級の選手として国際舞台で活躍した。

人物

ファン・ヒーテは、長年にわたり日本人選手の強豪として知られ、その壁として立ちはだかってきた。しかし、試合ルールを十分に理解しているとは言い難く、反則負けが多いことでも知られている。

2005年の世界柔道選手権では、泉浩との対戦において、立ち姿勢から倒れ込む腕挫腋固を仕掛け、反則負けとなった。立った状態での腕挫腋固自体は反則ではないものの、立ち姿勢から倒れ込む形で行うと反則となる。

2009年のグランドスラム東京では、決勝で金メダルを獲得。しかし、決勝戦で相手の脚を掴んだ小内巻込を行ったことが物議を醸した。当時、国際柔道連盟は、柔道本来の姿に戻すため、組み手における脚掴み技を一部禁止していた。これは、タイミングの妙を無視した力任せの相撲やレスリング的な立ち技が増えたことへの対策として導入されたものであった。2013年以降は、相手の脚を掴んだ投技は全面禁止となっている。

また、2011年のグランドスラム東京100kg級決勝では、セルゲイ・サモイロビッチ（ロシア）と対戦。スピード、筋力、スタミナ、技のタイミングなど、ほぼ全ての面で圧倒し、試合開始から優位に進めた。技ありや有効を奪い、相手に指導を与え、誰もがファン・ヒーテの優勝を確信していた。しかし、残り11秒、組み手争いの最中に肩車を狙ったかのような形でサモイロビッチの脚に手をかけ、またも脚掴みによる反則負けとなってしまった。

2015年6月には、武道特別採用で警察公務員採用試験に合格し、警察官となった。

主な戦績

90kg級

2001年 - ロシア大統領杯 団体戦 2位
2002年 - 嘉納杯 3位
2002年 - ドイツ国際 2位
2003年 - 嘉納杯 3位
2003年 - ドイツ国際 優勝
2003年 - 世界選手権 優勝
2004年 - アテネオリンピック 5位
2004年 - 韓国国際 優勝
2005年 - 韓国国際 優勝
2006年 - 嘉納杯 優勝
2006年 - フランス国際 優勝
2006年 - ワールドカップ団体戦 3位
2006年 - アジア大会 優勝
2007年 - 世界団体 3位
2008年 - 東アジア選手権 2位
2008年 - 青島国際 2位

100kg級

2009年 - アジア選手権 2位
2009年 - グランドスラム・モスクワ 優勝
2009年 - ワールドカップ・ウランバートル 優勝
2009年 - ワールドカップ・スウォン 優勝
2009年 - グランドスラム・東京 優勝
2010年 - ワールドマスターズ 2位
2010年 - グランプリ・デュッセルドルフ 5位
2010年 - 東アジア選手権 優勝
2010年 - グランドスラム・モスクワ 5位
2010年 - アジア大会 優勝
2011年 - ワールドマスターズ 5位
2011年 - グランドスラム・パリ 3位
2011年 - アジア選手権 2位
2011年 - ワールドカップ・チェジュ 2位
2011年 - グランドスラム・東京 2位
2011年 - グランプリ・青島 優勝
2012年 - グランドスラム・パリ 5位
2012年 - グランプリ・デュッセルドルフ 2位
2012年 - ロンドンオリンピック 5位
2013年 - 東アジア大会 2位

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