黄金花 秘すれば花、死すれば蝶

『黄金花－秘すれば花、死すれば蝶－』は、2009年に公開された木村威夫監督による長編映画作品です。監督の長編映画としては、『夢のまにまに』に続く二作目となります。

物語の舞台は、老人ホーム「浴陽荘」。そこには、植物学者の牧草太郎をはじめ、物理学者、役者、バーのママ、板前など、様々な過去を持つ孤独な老人が暮らしています。主人公の牧草太郎は、人生のほとんどを植物学の研究に捧げ、世俗的な快楽や人間関係を避けて生きてきました。そして80歳を迎えた誕生日、彼は職員の青年と自然薯を掘りに出かけた際、黄金色に輝く不思議な花を発見します。それは、彼が長年探し求めていた、ヒマラヤの聖女の傍らに咲くという伝説の不老不死の花「黄金花」でした。

この発見をきっかけに、牧は植物学に没頭するために封印していたはずの青年時代の記憶の断片に苛まれるようになります。それは、過去の情熱や後悔、そして人生の選択に対する問いかけであり、老いた牧の心に大きな波紋を呼び起こします。彼は、自身の過去と向き合いながら、不老不死の花の謎を解き明かそうとします。

映画は、老人ホームという閉鎖的な空間を舞台に、人間の生と死、過去と現在、そして記憶と忘却といった普遍的なテーマを描き出します。幻想的な映像表現と、老いた主人公の内面を繊細に描写することで、観る者の心を深く揺さぶる作品です。

スタッフ

監督：木村威夫
プロデューサー：川端潤
協力プロデューサー：林海象
ラインプロデューサー：山本起也
脚本：木村威夫
撮影：小川真司
美術：丸山裕司
音楽：川端潤


キャスト

（キャストの情報は提供されていません。）


外部リンク

公式ホームページ
黄金花　秘すれば花、死すれば蝶 - allcinema
* 黄金花　秘すれば花、死すれば蝶 - KINENOTE

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