黒い三連星

黒い三連星（Black Tri-Stars）

黒い三連星は、アニメ『機動戦士ガンダム』に登場する架空のモビルスーツ部隊で、敵側のジオン公国軍に属します。彼らは、ガイア、マッシュ、オルテガの3名によって構成されるモビルスーツ小隊であり、その連携戦術は「ジェット・ストリーム・アタック（JSA）」と呼ばれています。この戦術によって、地球連邦軍の主人公アムロ・レイを翻弄し、多くの戦果を上げることができました。

設定と経歴

この部隊の正式名称は、ジオン公国軍のキシリア・ザビが指揮する突撃機動軍第7師団第1MS大隊所属の特務小隊です。ガイアをリーダーとし、彼の盟友であるマッシュとオルテガが参加しており、彼らの実力はその地位を高めました。また、彼らは教導機動大隊第2中隊D小隊にて、ザクIでの戦闘を経験し、後にザクII C型を乗機としていた時期もありました。

宇宙世紀0079年の一年戦争が勃発した際、彼らはサイド5方面攻略部隊に参加し、JSAを駆使して連邦軍に対抗しましたが、作戦は失敗しサイド3へ撤退しました。しかし、ルウム戦役では、ガイアたちの活躍が特に光り、レビル中将を捕虜にするなどの功績を上げました。

戦術と戦闘

ジェット・ストリーム・アタックは、彼らの戦術として非常に効果的であり、まずそれぞれのメンバーが一列に並び、敵を一機で攻撃しているかのように見せかけます。そして、順次攻撃を加え、敵に大ダメージを与えるのです。この戦術は以降の戦闘にも影響を与え、後のMS戦における基本的な戦術として使われました。

実際にアニメ中でこの戦術が披露されたのは第24話で、彼らはガンダムに対してこのJSAを使用しました。しかし、結果として敗北し、全滅を喫することになります。特にマッシュが戦死した際の描写は非常に印象的で、彼の死は仲間にとっても大きな痛手となりました。

ストーリーへの影響

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』や漫画版においては、この三連星の過去からガンダムとの戦闘経歴がより詳しく描かれています。彼らの登場によって、ガンダムシリーズのストーリーラインに深みが増し、視聴者に強い印象を与えました。

今では、黒い三連星は様々なメディアで取り上げられるキャラクターや演出のモチーフとなっており、アニメ、漫画、ゲームなどで彼らの影響を受けた作品が多く存在します。特に「黒いカラー」「3人組」「連携攻撃」といった特徴は、他の作品でも広く活用されています。特にガンダムシリーズでは彼らの影響が顕著であり、例えば『機動戦士ガンダムUC』のロンド・ベルの「三連星」などがその一例です。

最後に

黒い三連星は、戦闘能力だけでなく、ドラマ的要素とも相まって多くのファンを魅了してきました。その独特のキャラクター性と戦術は、今後も色々な形で語り継がれていくことでしょう。

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