黒い絨毯

『黒い絨毯』（原題：The Naked Jungle）は、1954年にアメリカ合衆国で製作されたホラー・パニック映画です。一部では『黒い絨氈』とも表記されます。

あらすじ

舞台は1901年、南米アマゾン川上流の開拓地。アメリカ人女性ジョアンナは、農園を経営するクリストファー・レニンジェンと結婚するためにやってきます。

ある夜、レニンジェンのもとに役人が訪れ、上流で事変が起こったことを告げます。レニンジェンは役人と共に調査に出かけますが、ジョアンナは彼の頑固な性格に不安を覚え、アメリカへ帰国しようと考えます。しかし、途中の集落で彼らは恐るべき事態を知ることになります。

それは、マラブンタと呼ばれる人喰いアリ（モデルはグンタイアリ）が、数百年ぶりに大集団で移動を開始したというものでした。マラブンタは、通過する全ての動植物を食い尽くす、恐ろしい存在です。

レニンジェンたちは急いで農園へ戻り、マラブンタの侵入を防ぐために様々な防御策を講じます。しかし、マラブンタはそれらを突破し、ついに農園内へ侵入してきます。絶体絶命の状況の中、レニンジェンたちは最後の手段に全てを託します。

作品情報

原作：カール・スティーヴンソン
製作：ジョージ・パル（『宇宙戦争』）
監督：バイロン・ハスキン

キャスト

クリストファー・レニンジェン：チャールトン・ヘストン
ジョアンナ：エレノア・パーカー

テレビ放送

東京12ch版：1970年6月4日『木曜洋画劇場』で初回放送
日本テレビ版：1989年11月24日『金曜ロードショー』で初回放送（DVD収録）

その他

マラブンタの襲撃シーンは、テレビドラマ『冒険野郎マクガイバー』第6話「失われた大地」（1985年）に流用されました。


『黒い絨毯』は、人喰いアリの脅威と、それに立ち向かう人々の勇気を描いた作品です。ぜひ一度、ご覧ください。

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