黒井文太郎

黒井文太郎は、1963年に福島県いわき市で生まれた日本の軍事ジャーナリストです。福島県立磐城高等学校を経て、横浜市立大学文理学部国際関係課程を卒業後、講談社に入社しました。学生時代にはバックパッカーとして世界を旅した経験を持ちます。

講談社時代には、週刊誌フライデーの編集に携わり、その後、ニューヨークを拠点にジャーナリストとして活動を開始。戦場カメラマンとしては、モスクワやカイロを拠点に、内戦中のサラエボやコントラへの日本人初取材を敢行するなど、精力的な活動を展開しました。

黒井氏は、国際インテリジェンス（情報機関および諜報活動）を専門とする雑誌『ワールド・インテリジェンス』を創刊し、自ら編集長を務めました。本人は、自身の得意分野を「インテリジェンス」と語っています。

2010年には、自身のブログで、大学2年の夏休みにアメリカとメキシコへ旅行した際、帰国便を一週間延期した結果、1983年9月1日に発生した大韓航空機撃墜事件を回避し、九死に一生を得たエピソードを明かしました。

2013年には、自身が20年前に結婚した元妻がシリア人であり、シリア人女性と結婚した日本人としては二人目であると述べています。また、同年、週刊朝日の記事で、シリアの秘密警察アムンから徹底的な調査対象とされ、スパイ容疑をかけられていたこと、そしてシリア大使館に何度も呼び出された際の元妻の様子などを語っています。その中で、アサド政権を「世界でも過去最悪の極悪非道な政権」と批判しました。

黒井氏は、アルカイダなどのテロ組織に関する書籍も多数執筆しており、テロリズムや国際情勢に関する深い知識と分析力が評価されています。

主な著作

単著
『世界のテロと組織犯罪 最新データ・ファイル』（1998年）
『世界のテロと組織犯罪 21世紀最新データ・ファイル』（2001年）
『紛争勃発』（2000年）
『イスラムのテロリスト』（2001年）
『世界のテロリスト 地下ネットワーク最新情報』（2002年）
『国際テロネットワークアルカイダの全貌』（2004年）
『謀略の昭和裏面史 特務機関＆右翼人脈と戦後の未解決事件！』（2006年）
『謀略の昭和裏面史』（2022年改訂版）
『北朝鮮に備える軍事学』（2006年）
『謀略の昭和裏面史』（2007年文庫版）
『日本の情報機関 知られざる対外インテリジェンスの全貌』（2007年）
『ビンラディン抹殺指令』（2011年）
『謀略の昭和裏面史』（2011年文庫版）
『イスラム国の正体』（2014年）
『イスラム国「世界同時テロ」』（2016年）
『新型コロナで激変する日本防衛と世界情勢』（2020年）
『超地政学で読み解く！ 激動の世界情勢タブーの地図帳』（2021年）
『プーチンの正体』（2022年）
『工作・謀略の国際政治　世界の情報機関とインテリジェンス戦』（2024年）

共著
『生物兵器テロ』（2002年）
『自衛隊交戦!』（2002年）
『北朝鮮〈空爆〉へのシナリオ 金王朝の恫喝vsアメリカの決断』（2003年）
『最新!自衛隊「戦略」白書』（2004年）
『インテリジェンスの極意!』（2008年）
『本当はすごかった大日本帝国の諜報機関』（2012年）

編集
『日本の防衛７つの論点』（2005年）
『自衛隊は北朝鮮に勝てるのか』（2009年）
『インテリジェンス戦争 対テロ時代の最新動向』（2009年）
『戦後秘史インテリジェンス』（2009年）
『昭和史10大事件の謎 戦後70年目に封印をとく。』（2015年）
『13歳からのウクライナ戦争150日新聞』（2022年）

テレビ・ラジオ出演

黒井氏は、テレビやラジオにも出演し、国際情勢や安全保障問題に関する解説を行っています。

フジテレビ『ワイドナショー』（2014年）
BSスカパー!『チャンネル生回転TV Newsザップ!』
CBCテレビ『ゴゴスマ -GO GO!Smile!-』（2017年）
ニッポン放送『私の正論』（2023年）

インターネットテレビ出演

インターネットテレビ番組にも出演し、様々なテーマについて議論しています。

ニコニコ生放送（2012年）
ポリタスTV（2023年）

外部リンク

ワールド＆インテリジェンス 黒井文太郎ブログ
黒井文太郎 (@BUNKUROI) - X（旧Twitter）
* 安全保障＆インテリジェンス - 個人 - Yahoo!ニュース

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