黒埼インターチェンジ

新潟市西区山田の交通要衝：黒埼インターチェンジの詳細

黒埼インターチェンジ'>[インターチェンジ]は、新潟県新潟市西区山田に位置し、国道8号（国道17号と重複）の新潟バイパスと、国道116号（国道289号と重複）の新潟西バイパスが交わる重要なインターチェンジです。長岡方面への国道8号、本町方面への国道116号へと接続しており、このインターチェンジを境に、西側が新潟西バイパス、東側が新潟バイパスとなります。

複雑な構造と平面交差

黒埼ICは半クローバー型構造を採用しており、女池から青山方面、小新から大野町方面へのオフランプは平面交差となっています。それぞれの交差点は「黒埼」と「下山田」と呼ばれています。一方、その他のオンランプ・オフランプは立体交差で接続されています。

重要な注意点として、国道上には歩道が設置されていません。歩行者や自転車はインターチェンジの外周に整備された新潟市道を大きく迂回する必要があります。この点は、利用者の安全確保と利便性向上のため、改善が望まれる点と言えるでしょう。

カラー連携表示：分かりやすい道路標識

黒埼IC南側の国道8号、山田堤付交差点付近は、複数の方面への分岐が短区間で集中しており、利用者から分かりにくいとの声が寄せられていました。この問題に対処するため、新潟国道事務所は2009年3月、管轄区域で初めてカラー連携表示を導入しました。

具体的には、進行方向と車線を色分けすることで、ドライバーの視認性を向上させています。新潟西バイパス・北陸道方面が緑、新潟バイパス方面が赤、青山・県庁方面が無着色と、明確な色分けによって、ドライバーはスムーズに適切な車線を選択できるようになりました。

歴史と変遷：暫定供用から現在の姿へ

新潟バイパスの紫竹山-黒埼間が開通した当初、黒埼ICは現在の女池から長岡・青山方面へのオフランプのみで暫定供用されていました。終端部は平面交差で、信号で交通を制御していました。この暫定供用時の名残は、現在でも女池方面からのオフランプが2車線となっていることや、「黒埼」交差点の名称に残っています。

その後、北陸自動車道の開通に伴い立体交差化され、「新潟黒埼インターチェンジ」(IC番号26番)となりました。さらに、北陸道の新潟市内延伸工事と新潟西バイパスの建設により、新潟西ICが設置され、北陸道とバイパスを分岐する現在の構造が完成しました。

高速道路ICの名称を高速道路名を含まないものとする方針変更に伴い、「黒埼IC」に改称されました。しかし、「新潟黒埼IC」の旧称は、一部の地図や観光案内に依然として残っており、新潟県道42号新潟黒埼インター線や新潟県道51号新潟黒埼インター笹口線の名称にもその歴史が刻まれています。

年表：黒埼ICの歴史を振り返る

1973年（昭和48年）11月22日：新潟バイパスの終点として平面交差で開通（「黒埼交差点」）。
1978年（昭和53年）8月10日：北陸自動車道開通に先立ち立体交差化。「新潟黒埼インターチェンジ」に改称。
1978年（昭和53年）9月21日：北陸自動車道長岡IC-新潟黒埼IC間が開通。「下山田交差点」を増設。
1989年（平成元年）6月1日：新潟西バイパス開通に伴い「黒埼インターチェンジ」に改称。
1990年代：長岡方面から女池IC方面へのオンランプの構造変更。
2000年（平成12年）：長岡方面から青山・平成大橋方面への直進車線を2車線化。
2009年（平成21年）3月：カラー連携標示を実施。

道路情報と周辺施設

黒埼ICは国道8号（新潟バイパス、国道17号重複）、国道116号（新潟西バイパス、国道289号重複）に接続しています。周辺には、道の駅新潟ふるさと村、新潟脳外科病院、アピタ新潟西店など、様々な施設があります。

隣接するインターチェンジ

国道8号・国道17号新潟バイパス：黒埼IC - 女池IC
* 国道116号・国道289号新潟西バイパス：新潟西IC - 黒埼IC

黒埼ICは、長年の歴史と変遷を経て、現在のような複雑な構造となりました。今後も、交通量の増加や周辺環境の変化に対応しながら、安全で利便性の高いインターチェンジとして機能していくことが期待されます。

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