黒岩山 (飛騨山脈)

黒岩山（くろいわやま）

黒岩山は、富山県下新川郡朝日町と新潟県糸魚川市にまたがる標高1624mの山です。富山県登山連盟が選定した「富山の百山」の一つに数えられています。山名は、山の西側に位置する黒岩谷に由来します。

概要

黒岩山の最大の特徴は、山頂南側に広がる「黒岩平」と呼ばれる高山植物の豊かな草原です。この草原は、白馬連山高山植物帯の中で最も北に位置し、多様な高山植物が生息しています。山頂からは、能登半島まで見渡せるほどの絶景を楽しむことができます。

生態

黒岩山は、白馬連山高山植物帯の一部であり、高山植物の宝庫として知られています。山中では、ミズバショウ、オオカメノキ、イワイチョウの群生が見られるほか、タムシバ、オオバギボウシ、ゴゼンタチバナなどが自生しています。斜面地帯にはニッコウキスゲ、ウラジオヨウラク、コバイケイソウなどが生育し、草原地帯ではタテヤマリンドウ、チングルマ、コイワカガミ、ヒメウギアヤメなどが群生しています。

これらの高山植物は、春から夏にかけて美しい花を咲かせ、登山者を楽しませています。

登山

黒岩山へは、主に2つの登山道が利用されています。

栂池新道: 比較的整備されたルートで、初心者にもおすすめです。
中俣新道: より自然を感じられるルートで、登山経験者向けです。

どちらのルートも、豊かな自然を楽しみながら山頂を目指すことができます。

参考文献

『富山県山名録』 桂書房
『富山の百山』 北日本新聞社

脚注

国の特別天然記念物である白馬連山高山植物帯の区域内
富山県登山連盟の富山の百山の一つ

関連項目

朝日町
糸魚川市

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