黒崎播磨

黒崎播磨株式会社：耐火物からファインセラミックスまで、日本の産業を支える老舗企業

黒崎播磨株式会社は、福岡県北九州市に本社を置く、耐火物やファインセラミックスの製造・販売を主とする企業です。東京証券取引所プライム市場および福岡証券取引所に上場しており、日本を代表する耐火物メーカーとして、国内外で高いシェアを誇ります。日本製鉄グループの一員として、鉄鋼業界をはじめとする幅広い産業に貢献しています。

多様な事業拠点と歴史

黒崎播磨は、北九州市八幡西区の本社・八幡工場をはじめ、茨城県、千葉県、愛知県、兵庫県、岡山県、大分県、北海道に多くの事業所を展開しています。それぞれの工場は、製品の種類や特性に合わせた生産体制を整えており、顧客の多様なニーズに対応できる体制を構築しています。

その歴史は1918年（大正7年）に耐火煉瓦の販売会社「黒崎窯業株式会社」として創業されたことに始まります。その後、幾度かの合併や買収を経て、現在の黒崎播磨株式会社へと発展しました。2000年には、旧・播磨耐火煉瓦であったハリマセラミックと合併し、現在の社名となりました。この合併は、黒崎播磨の事業規模を拡大し、競争力を強化する上で大きな転換点となりました。

耐火物事業：日本の産業を支える基盤

黒崎播磨の事業の中核を担うのは耐火物事業です。耐火物は、鉄鋼、セメント、ガラスなどの製造工程において、高温環境下で使用される重要な材料です。黒崎播磨は、長年にわたる技術開発とノウハウ蓄積により、高品質な耐火物を安定的に供給し、日本の産業の発展に貢献しています。

ファインセラミックス事業：先端技術への挑戦

近年では、ファインセラミックス事業への進出も積極的に行っています。ファインセラミックスは、高い強度、耐熱性、耐食性を有する材料であり、電子部品、医療機器、自動車部品など、幅広い分野で使用されています。黒崎播磨は、独自の技術開発力と生産能力により、高付加価値なファインセラミックス製品の開発と供給に注力しています。

グローバル展開

黒崎播磨は、日本国内にとどまらず、海外にも積極的に事業展開を行っています。スペイン、中国、アメリカなどに子会社や合弁会社を設立し、グローバルなネットワークを構築しています。これにより、世界中の顧客に高品質な製品とサービスを提供しています。

未来への展望

黒崎播磨は、今後も技術革新を積極的に推進し、新たな製品開発や事業展開に取り組むことで、持続的な成長を目指しています。環境問題への配慮も強化し、社会貢献にも積極的に取り組んでいます。

主要な出来事

1918年：黒崎窯業株式会社設立
1949年：東京証券取引所、大阪証券取引所、福岡証券取引所に上場
1956年：八幡製鐵が資本参加
1985年：ファインセラミックス事業部門発足
2000年：黒崎窯業とハリマセラミックが合併し、黒崎播磨株式会社に社名変更
2002年：九州耐火煉瓦株式会社を子会社化、アメリカにKrosaki USA Inc.を設立
* 2019年：日本製鉄株式会社が親会社に

黒崎播磨株式会社は、歴史と伝統を礎に、革新的な技術とグローバルな視点で、日本の産業発展に貢献し続ける企業です。

もう一度検索