黒崎輝

黒崎輝：多彩な才能で魅せた元俳優、実業家としての新たな挑戦

黒崎輝（くろさき ひかる、1962年1月31日 - ）は、かつて俳優、歌手として活躍し、現在は実業家として沖縄でダイビングショップを経営する人物です。本名を黒崎誠輝（くろさき せいき）といい、大阪府で生まれました。

アクション俳優としての原点

幼少期にTBSのテレビドラマ『キイハンター』の再放送を見たことがきっかけで、千葉真一に憧れ、1978年にジャパンアクションクラブ（JAC）に入団。初期には『スパイダーマン』（東京12チャンネル）の戦闘員役などを務めました。

1980年には、テレビドラマ『柳生あばれ旅』（テレビ朝日）で俳優デビュー。1981年からは芸名を「黒崎 輝」とし、1983年にJACオールスターが出演した映画『伊賀野カバ丸』（東映）で初主演を果たしました。コミカルな演技が評価され、1984年には『コータローまかりとおる!』でも主演を務め、和製ジャッキー・チェン、ポスト真田広之として期待される存在となりました。

主演作と歌手活動

主演映画では主題歌を歌うなど、歌手としても活動。真田広之、千葉真一、志穂美悦子らとの共演も多く、華々しい活躍を見せました。

1985年には、特撮テレビドラマ『巨獣特捜ジャスピオン』（テレビ朝日）で主演を務めました。ジャスピオンの変身ポーズは黒崎自身のアイディアが採用されたもので、作品への深い関わりが伺えます。役作りにおいては、監督から「三枚目になりすぎている」と指摘されることもありましたが、黒崎自身は「二枚目のようだけど、その条件には少しズレていて、それでいてバカとは違うほどほどさが三枚目にはあると思うんです。その味を出すのは、すごく難しいですね」と語り、役柄の奥深さを追求していました。

JAC退団と引退、そして新たな道へ

1992年にJACを退団し、一時「宮沢 風太郎」の芸名で活動していましたが、ほどなくして元の芸名に戻し、1995年末までに俳優を引退。引退後は、女優の飛鳥裕子と結婚し、下北沢でバーを経営した後、1998年に沖縄県本部町でダイビングショップ「マザー・アース」を設立し、夫婦で経営していました。しかし、2011年12月に妻と死別されています。

多彩な趣味と特技

趣味はベルトのバックル収集、特技はテニス、ジャズダンス、スキー、乗馬と多彩で、ブラウンと白を好むなど、豊かな個性が垣間見えます。

ブラジルで愛されるジャスピオン

2018年8月11日放送の『陸空海 地球征服するなんて』では、「ブラジルで一番有名な日本人」として、黒崎が演じた『巨獣特捜ジャスピオン』の主人公が紹介され、改めてその人気が証明されました。

黒崎輝は、俳優、歌手として輝かしいキャリアを築き、その後は実業家として新たな人生を歩んでいます。その多彩な才能と挑戦し続ける姿勢は、多くの人々に感動と勇気を与え続けています。

主な出演作品

テレビドラマ
スパイダーマン
超電子バイオマン
影の軍団シリーズ
柳生あばれ旅シリーズ
巨獣特捜ジャスピオン
必殺仕事人V・風雲竜虎編
映画
伊賀野カバ丸
コータローまかりとおる!
BEST GUY
舞台
柳生十兵衛 魔界転生
天守物語

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