黒田卓也

黒田卓也：国際的に活躍するジャズトランペット奏者

黒田卓也は、兵庫県芦屋市出身のジャズトランペット奏者であり、現在ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動しています。卓越した演奏技術と幅広い音楽性で知られ、国内外で高い評価を得ています。2014年には日本人として初めてブルーノート・レコードと契約するという快挙を達成し、ジャズ界に大きなインパクトを与えました。

音楽への道：幼少期からニューヨークへ

黒田は甲南中学校・高等学校時代からトランペットを始め、甲南大学経済学部在学中はビッグバンドに所属して音楽活動を続けました。20歳という若さでバークリー音楽大学へ短期留学するなど、早い段階から音楽への情熱を燃やしていました。大学卒業後、より本格的にジャズを学ぶため、2003年に渡米し、ニューヨークのニュースクール大学ジャズ科に進学。2006年に卒業後は、ジャズにとどまらずゴスペル、ファンク、ヒップホップ、ラテンなど様々なジャンルに挑戦し、10ものバンドで活動するなど精力的に演奏活動を行いました。さらに、ローリー・フリンク氏に師事して演奏技術を磨いています。

ブルーノートレコード契約と国際的な成功

その後、数々のアーティストとの共演を重ねる中で、ホセ・ジェイムズとの親交を深め、彼のアルバム『Blackmagic』にも参加。この縁がきっかけとなり、ホセ・ジェイムズの推薦によってブルーノート・レコードと契約、同レーベルからアルバム『ライジング・サン』を発表しました。同アルバムは、ホセ・ジェイムズがプロデュースを務めました。 国内アーティストとの共演も多く、JUJUやorange pekoeなどのアルバムにも参加しています。2016年にはコンコード・レコードに移籍し、アルバム『ジグザガー』を発表しました。

メディア出演と社会貢献

黒田はテレビやラジオ番組にも多数出演し、その音楽性と人となりは幅広い層に知られています。テレビ朝日『報道ステーション』の新テーマ曲「Starting Five」ではJ-Squadのメンバーとして演奏を担当しました。代表的な番組出演には、『ベストヒットUSA』（BS朝日）、『題名のない音楽会』（テレビ朝日）、『あさイチ』（NHK総合テレビ）などがあります。ラジオではニッポン放送『ENEOSプレゼンツ あさナビ』やNHK-FM『MISIA 星空のラジオ』、J-WAVEの番組などに出演しました。また、2023年には映画『銀平町シネマブルース』に出演し、俳優としても活躍の場を広げています。

2020年には、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、日本赤十字社とユニバーサルミュージックによる医療従事者支援プロジェクト「#最前線にエールを何度でも」に参加し、「何度でも」の歌唱動画を公開しました。この活動は、彼の社会貢献の姿勢を示すものでもあります。

ディスコグラフィー

黒田卓也は数多くのアルバムを発表しており、その音楽性は常に進化を続けています。主なアルバムは以下の通りです。

Bitter and High (CD Baby, 2010年)
Edge (CD Baby, 2011年)
Six Aces (P-Vine, 2013年)
ライジング・サン - Rising Son (Blue Note, 2014年)
* ジグザガー - ZIGZAGGER (Concord, 2016年)

まとめ

黒田卓也は、類まれな才能と努力によって、日本のジャズシーンのみならず、国際的な舞台でも活躍するトランペット奏者です。彼の音楽は、技術の高さだけでなく、その音楽を通して伝えられるメッセージにも魅力があります。今後の活躍にも期待が高まります。

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