黒田和生

黒田 和生（くろだ かずお）のプロフィール

黒田和生は、1949年3月8日生まれ、岡山県倉敷市出身の元サッカー選手であり、現在はサッカー指導者として活動しています。彼は自身のキャリアにおいて、選手としてのスキルを磨くと同時に、後の指導者活動においても多くの実績を残しました。

来歴

岡山県立倉敷青陵高校に進学する前、黒田は倉敷市立東中学校の野球部に所属していましたが、その厳しいスパルタ式の練習に難色を示し、サッカーに転向することを決意しました。サッカー部に入部後、彼は1967年に東京教育大学（現在の筑波大学）へ進学し、蹴球部に加入。大学2年および3年次には関東大学サッカーリーグ戦で連続優勝を果たし、4年次には副主将を担いました。大学生活中のサッカー経験は、彼の選手としての基盤を築く貴重な時間となりました。

しかし、大学4年次には就職活動において新日本製鐵からの内定が取り消され、黒田は新たな道を模索することに。大学教授で滞った蹴球部の監督も兼任していた成田十次郎の紹介により、神戸フットボールクラブ（現在の神戸FC）に職員として入社。ここでは、サッカースクールでの教えを始め、兵庫県サッカー協会での業務にも従事しました。

1984年、黒田は新たに開校した滝川第二高校に教諭として勤務し、同校サッカー部の監督に就任しました。彼の指導の下、特に1987年の全国高校サッカー選手権大会への初出場は大きな節目となります。さらに、1998年の第77回大会ではベスト4進出、2005年には高円宮杯全日本ユース選手権大会での優勝に導く成果を上げ、滝川第二高校を全国屈指の強豪校へと成長させました。彼は2007年3月に同校を辞職するまで監督の職務を全うしました。

その後、黒田は2007年4月にヴィッセル神戸の普及育成事業本部長に就任。その後もユース（U-18）の監督として活動し、2012年1月には契約満了により退任しました。彼の指導には、選手たちの成長を促すだけでなく、サッカーの楽しさを伝える熱意が溢れていました。

2012年以降は、チャイニーズタイペイ協会におけるユース育成統括を務め、U-13およびU-18の代表監督も兼ね、その後2016年11月からはチャイニーズタイペイA代表の監督に就任しました。

選手歴と指導歴

• - 選手歴

1964-1966: 岡山県立倉敷青陵高校
1967-1970: 東京教育大学

• - 指導歴

1971-1984: 神戸FC（コーチ、監督）
1984-2007: 滝川第二高校（監督）
2007-2011: ヴィッセル神戸
2007.4-2008.1: 普及育成事業本部長
2008.2-2009.1: アカデミー事業本部長
2009.2-2011.1: ユース（U-18）監督
2011.2-2012.1: アカデミー事業副本部長
2012-2013: チャイニーズタイペイ協会（ユース育成統括、U-13/U-18代表監督）
2016.11-2017.8: チャイニーズタイペイ代表監督

主な功績

特に滝川第二高校では、全国大会での多くの実績を重ね、県内外での評判を築き上げました。ヴィッセル神戸ではユースチームの発展にも寄与し、プリンスリーグ関西での優勝を果たしました。

著書

黒田和生は著書『トモニイコウ』を2008年に出版しており、サッカーに対する情熱や指導理念を綴っています。ISBN 4901053663。

まとめ

黒田和生は選手としてのキャリアを経て、指導者としても多大な影響を与える存在となりました。彼のサッカーに対する真摯な姿勢と貢献は評価され続けています。

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