黒田由祈

黒田 由祈（くろだ ゆき）は、1991年4月23日にハワイで生まれた日本の女優です。彼女は劇団東京ハイビームに所属しており、主に舞台作品を中心に精力的な活動を展開しています。

ハワイ出身であり、流暢な英語も話せるバイリンガルであることが彼女の特徴の一つです。身長は154cm。

俳優としてのキャリアは2010年にスタートしました。最初の舞台出演となったのは『友情～秋桜のバラード～』です。このデビュー作品では、役柄に真摯に向き合うため、潔く髪を丸刈りにしたことでも話題となりました。その後の彼女のキャリアは、所属する劇団東京ハイビームの公演を中心に歩んでいます。

東京ハイビームでは、数多くの作品に出演しており、その活動は劇団にとって不可欠な存在であることを示唆しています。初期には2015年の『Hospital』や2016年の『SHORT GUN』シリーズなどに参加。特にオムニバス形式の『SHORT GUN』シリーズには継続的に出演し、2017年の『SHORT GUN THIRD SHOT』では「天才の推理と凡人の心理」の愛梨役、「ムギちゃん、ハルちゃん、五万円」のイシノムギコ役、「ゴーストよ、こんにちわ」のYURI役で主演を務めました。また、2018年の『SHORT GUN 4th SHOT』でも「ラストステージをあなたと」の大野美加役、「クズを殺す」の山形夏海役、「素敵な同居」のミナミ役で主演するなど、オムニバス作品の中で中心的な役柄を担う機会が多くありました。その他、『ミッドナイト』、『My Sweet Baby』、『Welcome to パラダイス』、『ホスピタル』といった劇団の本公演でも重要な役どころを演じています。

東京ハイビームの特色であるロングラン公演や、他劇団との合同企画にも積極的に参加しています。例えば、四谷天窓との提携ロングラン公演『私を殺して...』には、2017年版と2019年版の両方に出演し、長期にわたる公演を支えました。2018年にはベニバラ兎団との合同企画「Selection Theater」にも参加しています。

所属劇団の活動だけでなく、客演として他の劇団の公演にも出演しています。ベニバラ兎団の『ICE CREAM GOOD BYE』、『アカシックレコードクラシック』、『FRIDAY the 13th. 〜週末の13怪談〜』、『パンプキン・ポット・マジック』や、モズ企画の『恋愛日和』など、様々なカンパニーとの共演経験を持っています。

国際的な活動も行っており、劇団東京ハイビームの韓国ツアー公演や、グミ東アジア演劇祭招聘作品である『ゴーストよ、こんにちわ』への参加も特筆されます。

舞台以外では、イベント出演やラジオドラマへの挑戦もしています。2017年には『私を殺して...』の関連イベントであるトークショーに参加し、2019年にはラジオ日本で放送されたラジオドラマ「彼女のPKO問題」で魔女子さん役を演じました。

黒田由祈は、そのバイリンガルという特性や、デビュー作での役作りのエピソードに象徴されるような真摯な姿勢、そして所属劇団を中心に多岐にわたる舞台作品で培った経験を持つ女優として、今後の更なる活躍が期待されています。

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