黒田重雄

黒田重雄（くろだ しげお）

経歴

黒田重雄氏は、1940年生まれの日本の経営学者です。北海道大学の名誉教授であり、北海学園大学開発研究所の特別研究員も務めています。北海道恵庭市で生まれ、札幌市立信濃小学校、北海道札幌東高等学校を経て、小樽商科大学商学部を卒業しました。

1970年には一橋大学大学院商学研究科博士課程を修了し、伊大知良太郎教授の指導を受けました。同年、北海道大学経済学部の専任講師として教鞭を執り始め、1972年に同助教授、1982年に同教授へと昇進しました。2002年に北海道大学を退官し、名誉教授の称号を得ています。その後、北海学園大学経営学部教授および同大学院経営学研究科教授として活躍しました。2010年に北海学園大学を定年退職されています。

また、黒田氏は、日本商店街学会の会長や北海道マーケティング協会の運営副委員長など、多くの要職を歴任しました。2011年から2015年までは北海学園大学経営学部の非常勤講師、2010年から2015年までは北海学園大学大学院経営学研究科の非常勤講師も務めています。2020年には、その長年の功績が認められ、瑞宝中綬章を受章しました。

研究領域

黒田氏の主な研究領域は、マーケティングにおける消費者行動の国際比較です。特に、比較マーケティングの分野で多くの研究成果を上げています。消費者行動の分析を通じて、マーケティング戦略の立案や地域経済の活性化に貢献しています。

主な著書

黒田氏は、多数の著書や論文を発表しています。主な著書として以下のものがあります。

単著

『消費者行動と商業環境』 （北海道大学図書刊行会、1982年）
『比較マーケティング』 （千倉書房、1996年）
『北海道をマーケティングする』（現在はHP「黒田重雄.jp」での電子出版、2008年）

共著

伊大知良太郎編『経済統計講義』（青林書院新社、1971年）
小林好宏・三浦収編『現代経済学の政策論』（新評論、1980年）
北海道ミックス研究会編『北海道・明日への挑戦』（楽游書房、1991年）
佐藤芳彰・坂本英樹『現代商学原論―交換や取引の方式を考える』（千倉書房、2000年）
菊地均・佐藤芳彰・坂本英樹『現代マーケティングの基礎』（千倉書房 、2001年）
伊藤友章・世良耕一ほか『市場対応の経営』（千倉書房 、2004年）
佐藤耕紀・遠藤雄一・五十嵐元一・田中史人『現代マーケティングの理論と応用』（同文館出版、2009年）
* 伊藤友章・赤石篤紀ほか『市場志向の経営』（千倉書房 、2007年初版・2010年第3版）

これらの著書は、マーケティングや消費者行動の研究において重要な参考文献として広く活用されています。黒田氏の研究は、学術界だけでなく、実業界にも大きな影響を与えています。

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