黒石駅 (熊本県)

黒石駅（くろいしえき）

黒石駅は、熊本県合志市須屋に位置する熊本電気鉄道の菊池線に属する駅で、駅番号はKD16です。この駅は1913年8月26日に開業し、近年では無人駅として運営されています。

駅の歴史

1900年代初頭に開業して以降、黒石駅は様々な変遷を経てきました。1984年には鉄道小荷物の取り扱いを廃止し、1985年には乗車券の発行を止め、整理券方式に変更しました。1988年には自動閉塞装置が導入されたのを契機に無人化が進み、出札業務は熊本電鉄観光に委託される形となりました。さらに、2001年には国道387号の改良事業に伴い現在の新駅に移転し、完全無人化が実現しました。

駅が新設される際に旧駅の駅舎は取り壊されましたが、その機能は引き続き利用されることなく、2025年には運行ダイヤも変更され、列車の運行間隔が拡大する予定です。

駅の構造

黒石駅は地上駅で、島式ホームが1面2線存在します。元々は有人駅であり、夜間停泊や定期列車の折り返しが行われていましたが、1980年代にいくつかの事故を経て無人化が進むことになります。運行が無人化された後も駅舎は残っており、社員による管理がなされていましたが、移転に伴い駅舎自体が廃止され、現在では完全な無人駅となっています。

また、駅前には熊本電鉄による黒石変電所が立地しています。北熊本方面への折り返し運転が可能なように出発信号機が設置されており、緊急時には対応が可能とされています。現行のICカードシステムも導入されており、便利な交通手段として地域住民に利用されています。

利用状況と周辺施設

黒石駅周辺には、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構の熊本支部やポリテクセンター熊本が存在し、地域の教育機関や行政機関が集まっています。また、黒石簡易郵便局や合志市の西合志南中学校、西合志東小学校も周辺には影響を与えており、地域住民の生活の拠点となっています。

交通の便についても重要です。黒石駅前からは複数のバス路線が利用可能で、熊本市内へのアクセスも整っています。特に、電鉄バスのC1系統やC3系統は市内の主要なルートを結んでおり、利便性が高いと言えるでしょう。さらに、合志市のレターバスや乗合タクシーも運行されており、地域住民の移動手段として機能しています。

まとめ

黒石駅は、その歴史的背景や無人化、周辺の利便性から地域社会において重要な役割を果たしています。今後も地域住民や観光客にとって利用しやすい駅として発展していくことが期待されます。

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