黒薔薇保存会

黒薔薇保存会：天使のたまごから生まれた異色のバンド

黒薔薇保存会は、文化放送の人気ラジオ番組『堀江由衣の天使のたまご』の一コーナー「天たま軽音部」から誕生した、日本のユニークなバンドです。その特異なコンセプトと活動は、多くのファンを魅了しました。

バンドの誕生とメンバー

バンドは、堀江由衣さんがボーカルと作曲を担当し、今野さんと諏訪さんの3人がオーディションを受けたことから始まりました。当初は今野さんがボーカルに決まりましたが、「ボーカルが作詞作曲を担当する」という条件が追加されたため、堀江さんがその役割を担うことになりました。しかし、作詞に苦戦した堀江さんは、最終的に諏訪さんに作詞を依頼することになったというエピソードがあります。

バンドの方向性は「エロヴィジュアル系天使」とされ、リスナーからのバンド名募集を経て、堀江さん自身が考案した「黒薔薇保存会」が採用されました。デビュー曲は堀江さん作曲の「飛べない天使」で、タイトルはリスナーからの募集で決定しました。この曲は、番組の公開録音で初披露され、後にスタジオ録音も行われました。

活動の軌跡

当初、CD化は難しいとされていましたが、着うた配信が好評だったため、コミックマーケットや通販でのCD販売が実現しました。その後、アニメイト、とらのあな、ゲーマーズでも発売されるようになりました。2007年には、4曲の着うたが配信され、ランキングで上位を独占するなど、その人気は高まりました。

黒薔薇保存会の活動は、基本的にはノーギャラで、売上はユーザーに還元されるという形で行われていました。DVDも1500円で販売するなど、ファンへのサービスを重視していました。しかし、メンバー間の交流はほとんどなく、ビジネスとして割り切っている部分もあったようです。2007年には、メンバーの多数が解散を希望していることが明らかになりました。

一時活動休止と復活

2009年、堀江由衣さんがソロ活動に専念するため、黒薔薇保存会は一時活動休止となりました。しかし、2015年には「三代目K黒薔薇保存会」として復活し、ファンを沸かせました。

ディスコグラフィと関連商品

黒薔薇保存会は、シングル、アルバム、ミュージッククリップ集などをリリースしています。また、写真集「LAST DANCE 黒薔薇保存会The File」も販売されました。

関連項目

黒薔薇保存会は、『堀江由衣の天使のたまご』と深く関わっており、その活動は番組内でも頻繁に取り上げられました。

外部リンク

• - 黒薔薇保存会 ホームページ
• - 黒薔薇保存会インタビュー

黒薔薇保存会は、ラジオ番組から生まれたユニークなバンドとして、その短い活動期間にもかかわらず、多くの人々の記憶に残る存在となりました。その音楽性と活動は、今もなお語り継がれています。

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