黒部市芸術創造センターセレネ

黒部市芸術創造センターセレネ

黒部市芸術創造センターセレネは、富山県の黒部市宇奈月温泉に位置する、文化と芸術を楽しむための複合施設です。施設の名前は、ギリシア神話に登場する月の女神『セレネ』に由来し、宇奈月温泉の「月」のイメージや丸みを帯びた建物のデザインからその名が付けられています。

歴史と開業の背景

このセンターは、1993年7月30日に開業しました。運営は、富山県および宇奈月町（現在の黒部市）、宇奈月温泉旅館協同組合、立山黒部貫光などが出資した第三セクターである株式会社『宇奈月国際会館』が行っています。同社は1988年に設立されました。セレネは、鉄筋コンクリート造で一部鉄骨の5階建て建物で、延床面積は5,700m²に及び、建設には約28億円が投入されました。

当初計画されていた建設地は温泉街入り口の五十僧地区でしたが、周辺環境が良くないとの理由から町議会からの反対意見が出ました。結果として、宇奈月温泉スキー場のリフト下に位置することになり、1991年4月には建設も始まりました。そして、1993年6月30日に竣工されました。2022年4月には、現在の「黒部市芸術創造センターセレネ」という名称に改称されています。

施設の特徴

大ホールと小ホール

このセンターの最大の特長は、様々なイベントやパフォーマンスが開催できる大ホール（最大700席）や小ホール（最大280席）を備えている点です。これらの施設は、音楽会や演劇、講演会など多彩な文化活動に対応可能です。

会議室とミーティングルーム

また、会議やセミナーなどに利用できる会議室も多様に設けられています。具体的には、会議室A（219m²）、B（45m²）、C（45m²）、特別会議室（55m²）など、異なるサイズの室を完備。ミーティングルームは、A・Bの2部屋（いずれも19m²）が用意され、ビジネスシーンにも対応しています。

セレネ美術館

さらに、セレネ美術館も大きな魅力の一つです。この美術館は、黒部峡谷の壮大な自然をテーマにしており、訪れる人々は美術品を楽しむことができます。館内では、オリジナルの楽曲が流れ、美術鑑賞の体験をより豊かにしています。

カフェ・セレネとギャラリースペース

カフェ・セレネも併設されており、訪問者は美術鑑賞の合間に軽食や飲み物を楽しむことができます。ギャラリースペースも設けられており、展示やアート関連のイベントも行われています。

結論

黒部市芸術創造センターセレネは、芸術文化を発信する重要な拠点として、地域社会に貢献し続けています。その美しい設計と素晴らしい環境は、訪れる人々に多くのインスピレーションを与えることでしょう。

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