黒須隆一

黒須隆一の経歴と人物像

黒須隆一は、1942年1月20日に東京都で生まれました。彼は、東京都市長会顧問であり、高雄市の名誉市民でもあります。政治家としてのキャリアをスタートさせる前は、家業である黒須建設に携わっていました。

東京都立南多摩高等学校を卒業後、武蔵大学経済学部経営学科に進学し、1964年に卒業しました。その後、黒須建設に入社し、家業を支える傍ら、政治の世界へと足を踏み入れます。

1975年から1985年まで八王子市議会議員を3期務め、その後1993年から2000年までは東京都議会議員として活躍しました。都議時代は自由民主党に所属していました。2000年1月には、八王子市長選挙で初当選を果たし、2012年までの3期12年間、八王子市長として市政を担いました。

黒須氏の趣味は読書、ゴルフ（ハンデ20）、海外旅行、自動車です。また、若い頃は自動車レースにも熱中し、1968年から日本グランプリに3連続出場、1971年のマカオグランプリにも出場しました。当時の愛車はホンダS800でした。

市議、都議としての活動

黒須氏は、1975年から1985年まで八王子市議会議員を3期務めました。その後、1993年から2000年まで東京都議会議員を2期務め、都議時代は自由民主党に所属していました。市議時代の秘書の一人には、自民党の萩生田光一衆議院議員がいます。

八王子市長としての活動

2000年1月、黒須氏は八王子市長選挙に自民党推薦で立候補し、初当選を果たしました。当時、八王子大丸跡地の商業施設「FAM」が閉店し、長年空きビルとして放置されていたことが問題視されていました。黒須市長は、この状況を八王子の中心市街地衰退の象徴と捉え、FAMの復活を施策の一つとしていましたが、実現には至りませんでした。

2004年1月には、八王子市長に再選され、文部科学省中央教育審議会初等中等教育分科会臨時委員や首都圏中央連絡道路建設促進協議会会長なども務めました。2008年1月の市長選挙では、自民・公明2党と連合東京の推薦を受け、3選を果たしました。

2011年には、そごう八王子店の閉店を受け、「八王子の中心市街地の顔がなくなるのは衝撃だ」と述べ、百貨店業界の厳しさを痛感したと語っています。また、2011年の民主党政権の政策については、東京都の首長アンケートに対し「実現できるもの、その必要性を感じるものは何一つない」と批判的な回答をしています。

2012年1月の市長選挙には立候補せず、引退を表明し、後継者として石森孝志氏を指名しました。

市長在任中は、八王子駅南口地区市街地再開発事業を推進し、サザンスカイタワー八王子やオリンパスホール八王子などを建設しました。また、「首都圏情報産業特区・八王子」構想を推進し、企業誘致や産業振興策にも力を入れました。

その他にも、ラスパイレス指数の改善、職員数の削減、教員研修の実施、ゴミ収集の有料化・個別回収化、不登校児童・生徒のための小中一貫校「八王子市立高尾山学園」の開校など、多岐にわたる政策を実施しました。2010年には、東京たま広域資源循環組合の管理者にも就任しました。

黒須隆一は、八王子市のために尽力した政治家であり、その功績は今もなお語り継がれています。

参考資料

八王子市
黒須建設
* 八王子市政治倫理条例の制定をめざす議員の会

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