黒鳥文絵

黒鳥 文絵（くろとり ふみえ）

黒鳥文絵は、1975年8月6日に生まれた日本の元水泳選手で、個人メドレーの日本記録保持者として知られています。彼女の現姓は宇佐見で、現在は教員として生徒たちを指導しながら、得意分野である水泳のコーチとしても活動しています。

経歴のスタート

千葉県船橋市に生まれた黒鳥は、4歳で水泳を始めました。近くの金田ワールド船橋SCにて基本を学んだ後、中学1年の時にセントラルスポーツ研究所に移籍。彼女は特に個人メドレーにおいて優れた才能を発揮し、その後、千葉県立薬園台高等学校に進学します。

1991年8月にはカナダ・エドモントンで開催されたパンパシフィック水泳選手権に出場し、400メートル個人メドレーにおいて当時の日本記録を打ち立てました。この成果により、バルセロナオリンピックへの出場候補として大きな期待を寄せられるようになりますが、選考会前に体調を崩し、出場を果たせませんでした。

オリンピックへの挑戦

彼女は元々、バルセロナオリンピックに出た後に高校で競技を終えるつもりでした。しかし、アトランタオリンピックに向けて競技を続けることを決意し、努力を重ねました。1994年には早稲田大学教育学部に自己推薦で入学し、1995年のユニバーシアード福岡大会では200メートルおよび400メートル個人メドレーで2冠を達成しました。

アトランタオリンピックでは、200メートル個人メドレーで予選落ち、400メートル個人メドレーではB決勝に進出し、12位という結果でした。それでも翌年のユニバーシアードシシリア大会で400メートルの連覇を果たし、競技生活を終えることとなります。

教員としての道

引退後は、教育に情熱を注ぎ、夢だった教員としての道を歩むこととなりました。現在は和洋国府台女子高等学校で社会科の教諭を務めつつ、水泳部のコーチとしても活躍しています。2005年には国民体育大会の千葉県水泳選手団女子チームのコーチを務め、選手たちの成長に寄与しています。また、時折NHKの水泳大会の解説者として出演することもあります。

プライベート

2001年には、現役時代に知り合った宇佐見政勝と結婚し、2008年に第一子を授かります。身長158cmという小柄な体格ながらも、水泳選手としては異彩を放った黒鳥文絵は、現在も多くの人々に影響を与えながら、教育とスポーツに尽力し続けています。

成功した競技人生を経た彼女は、多くの教え子たちに夢を持つことの大切さや、努力し続けることの意義を伝えています。その姿勢は、今後も多くの若きアスリートにとっての目標となるでしょう。

もう一度検索