齊藤夕眞

齊藤夕眞（さいとう ゆうま）

齊藤夕眞（旧名：齊藤あかね、1993年1月12日生まれ）は、埼玉県新座市出身の女子サッカー選手です。現在は大宮アルディージャVENTUSに所属し、ディフェンダー、ミッドフィールダー、フォワードと多様なポジションをこなせる選手として活躍しています。また、元サッカー日本女子代表としても知られています。

経歴

シニア

• - 2011年：常盤木学園高等学校を卒業後、東京電力女子サッカー部マリーゼに入団。しかし、福島第一原子力発電所事故の影響でクラブが休部となり、同年、浦和レッドダイヤモンズ・レディースへ移籍。
• - 2014年：浦和レッドダイヤモンズ・レディースで年間総合優勝を経験。
• - 2015年：AC長野パルセイロ・レディースに移籍。
• - 2019年：地元埼玉のクラブ、ちふれASエルフェン埼玉に移籍するも、シーズン終了後に一度引退。
• - 2020年：現役復帰を決意し、ヴィアマテラス宮崎（九州女子リーグ2部）に入団。
• - 2021年：地域リーグで圧倒的な成績を残し、九州2部リーグ優勝（8勝0敗、得点王）に貢献。
• - 2022年：九州1部リーグでも優勝（16勝0敗、得点王）を果たし、チームをなでしこリーグ昇格に導く。
• - 2023年：なでしこリーグ2部で優勝（34勝4分0敗、得点王）と圧倒的な成績を残す。
• - 2024年：なでしこリーグ1部でも優勝を果たし、チームを牽引。
• - 2024年12月31日：大宮アルディージャVENTUSへの完全移籍を発表。

代表

• - 2008年：U-17日本女子代表として2008 FIFA U-17女子ワールドカップに出場（3試合）。
• - 2010年：U-20日本女子代表として2010 FIFA U-20女子ワールドカップに出場（1試合）。
• - 2011年：アルガルヴェ・カップ2011で日本女子代表に選出。3月9日のスウェーデンとの3位決定戦でA代表デビュー。

人物

2021年、自身のトランスジェンダーとしての経験を公表。戸籍上の氏名を「あかね」から「夕眞」へ変更し、乳腺切除手術を受けたことなどを明かしました。当初はテストステロン投与も行いましたが、体調を崩したため中止しています。

2022年には、自身の性自認について、男性でも女性でもないという認識を示し、既存の言葉に縛られず、「男でも女でもない齊藤夕眞が今の自分」であると発信。LGBTQの見本のような存在ではなく、本来の自分を表現することをサッカーを通じて伝えていきたいという思いを語っています。

タイトル

クラブ

• - 常盤木学園高等学校

- チャレンジリーグEAST: 1回 (2010)

• - 浦和レッドダイヤモンズ・レディース

- なでしこリーグ エキサイティングシリーズ: 1回 (2014)

• - ヴィアマテラス宮崎

- なでしこリーグ1部: 1回 (2024)
- なでしこリーグ2部: 1回 (2023)
- 九州女子サッカーリーグ1部: 1回 (2022)
- 九州女子サッカーリーグ2部: 1回 (2021)

個人

• - 日本女子サッカーリーグ

- なでしこリーグ1部 最優秀選手賞: 1回 (2024)
- なでしこリーグ1部 ベストイレブン: 1回 (2024)
- なでしこリーグ2部 最優秀選手賞: 1回 (2023)
- なでしこリーグ2部 得点王: 1回 (2023)
- チャレンジリーグEAST 最優秀選手賞: 1回 (2010)

• - 九州女子サッカーリーグ

- リーグ1部 得点王: 1回 (2022)
- リーグ2部 得点王: 1回 (2021)

齊藤夕眞は、サッカー選手としての卓越した才能に加え、自身の経験を通してジェンダーに関する理解を深めようとする姿勢が多くの人々に勇気を与えています。今後の活躍が期待される注目の選手です。

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