齋藤優一郎

齋藤優一郎：アニメーション映画界を牽引するプロデューサー

齋藤優一郎（さいとう ゆういちろう）は、1976年11月5日生まれ、茨城県守谷市出身のアニメーションプロデューサー、映画プロデューサー、そして実業家です。株式会社地図の代表取締役として、アニメーション映画の企画・制作を牽引しています。また、アカデミー会員（AMPAS）および全米製作者組合員（PGA）としても活動しており、国際的な映画界でもその名を知られています。

MADHOUSEでのキャリア

齋藤氏は、アメリカ留学後、1999年にアニメーション制作会社MADHOUSEに入社しました。そこで、日本アニメーション業界の黎明期から現在まで活躍する丸山正雄氏に師事し、プロデューサーとしての基礎を築きました。

MADHOUSE時代には、細田守監督の『時をかける少女』や『サマーウォーズ』といった、後のアニメーション映画史に残る作品のプロデュースを手がけました。その他にも、川尻善昭監督の『HIGHLANDER-Search of Vengeance-』や、りんたろう、杉井ギサブロー、平田敏夫、小池健、浅香守生監督など、数々の著名な監督作品にも参加し、その才能を発揮しました。また、海外との共同製作や実写作品とのコラボレーションにも積極的に取り組み、幅広いジャンルで活躍しました。

スタジオ地図の設立と細田守監督との協業

2011年、齋藤氏は細田守監督と共に、アニメーション映画制作会社「スタジオ地図」を設立しました。以降、『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』『未来のミライ』といった、細田監督の監督作品を企画・制作し、プロデューサーとして、その才能を遺憾なく発揮しました。

特に『未来のミライ』は、第91回アカデミー賞にノミネートされ、齋藤氏自身も全米製作者組合（PGA）の会員としてオスカーノミニーに選出されるという快挙を成し遂げました。

多岐にわたる参加作品

齋藤氏は、数々の劇場アニメ、テレビアニメ、OVA、実写映画、ゲームなど、多岐にわたる作品にプロデューサーとして参加してきました。以下に主な参加作品をまとめます。

細田守監督作品

2006年：『時をかける少女』
2009年：『サマーウォーズ』
2012年：『おおかみこどもの雨と雪』
2015年：『バケモノの子』
2018年：『未来のミライ』
2021年：『竜とそばかすの姫』

その他の作品

テレビアニメ
2000年：『陽だまりの樹』
2001年：『X-エックス-』
2002年：『ちょびっツ』
2003年：『GUNSLINGER GIRL』（-2004年）、『無人惑星サヴァイヴ』（-2004年）
2004年：『BECK』（-2005年）、『サムライチャンプルー』
劇場アニメ
2007年：『HIGHLANDER -The Search for Vengeance-』、『ピアノの森』
2009年：『よなよなペンギン』
2012年：『チベット犬物語 〜金色のドージェ〜』
OVA
2004年：『炎の蜃気楼 〜みなぎわの反逆者〜』
2005年：『ラストオーダー ファイナルファンタジーVII』
2008年：『BATMAN GOTHAM KNIGHT』
実写映画
2004年：『茶の味』
2005年：『あずみ2 Death or Love』
2006年：『ナイスの森〜The First Contact〜』
パイロット版、プロモーション作品
2003年：『48×61』、『アフロサムライ パイロットフィルム』
ゲーム
2003年：『ビフォア クライシス ファイナルファンタジーVII』

まとめ

齋藤優一郎は、アニメーション業界の黎明期から現在に至るまで、数々の名作アニメーションの制作に携わり、その才能を発揮してきました。MADHOUSEでの経験を経て、スタジオ地図を設立し、細田守監督と共に数々のヒット作品を生み出し、アニメーション映画界を牽引する存在となっています。今後の活躍にも目が離せない、注目のプロデューサーです。

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