ラストオーダーファイナルファンタジーVII

『ラストオーダー -ファイナルファンタジーVII-』

『ラストオーダー -ファイナルファンタジーVII-』は、2005年9月14日にリリースされたアニメーション作品であり、スクウェア・エニックスによって発表されました。このOVAは、ゲーム『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』の限定ボックス「ADVENT PIECES: LIMITED」の付属品として提供されました。全体の長さは25分で、物語は『ファイナルファンタジーVII』のニブルヘイム事件を中心に展開されます。

ストーリー概要

物語の開始は、炎に包まれたニブルヘイムの中から始まります。心配するティファは、愛する父を救うために無謀な行動をとります。彼女は教えを受けた師ザンガンを振り切って魔晄炉へと向かい、その心配はザックスにも届きます。ザックスは急いでセフィロスのもとに向かい、ついに二人のソルジャー同士の戦いが始まります。しかし、ザックスもセフィロスの力には敵わず倒れてしまいます。

セフィロスがジェノバの首を手に取る瞬間、神羅兵に襲われることになります。その混乱の中、クラウドが目を覚まし、ザックスから託されたバスターソードを手に取ります。自身の運命を顧みつつ、クラウドは再度立ち上がりますが、逆にセフィロスに刺されてしまいます。しかし彼は、刺さった刀を強く握りしめ、逆転の一撃を放ちます。セフィロスはその場から去り、クラウドとザックスは神羅の兵士たちに捕らえられます。

その後、物語は時を経て、脱走を図るザックスとクラウドの姿へと移ります。神羅から逃げる二人は、タークスによる追跡を受けながら、ミッドガルに向かう準備を進めます。一方で神羅軍が命令を無視し、二人を狙って攻撃を仕掛けることになります。動けないクラウドを隠すために、ザックスは単独で神羅兵と戦うことを決意します。

数々の兵士たちを打ち破りつつも、ザックスは次第に力尽きていきます。その時、クラウドが意識を取り戻し、仲間であるザックスの元に這い寄ります。ザックスは、自分の夢や希望をクラウドに託し、英雄としての道を示す言葉を残し、静かに息を引き取ります。

主な登場人物

- ザックス：鈴村健一が声を担当。自信に満ちたソルジャー。
- セフィロス：森川智之が声を担当。物語の悪役であり、最強の戦士。
- クラウド・ストライフ：櫻井孝宏が声を担当。物語の主人公であり、ザックスの親友。
- ティファ・ロックハート：伊藤歩が声を担当。クラウドの幼馴染であり、物語の鍵を握る。

ゲームとの違い

アニメ版では、クラウドとザックスが一緒に行動する様子が描かれていますが、ゲームではクラウドが倒れている描写があります。また、キャラクターの呼び方やセフィロスの刀の持ち方などにも違いが見られます。ティファが父を呼ぶ際の言い方も異なり、さらには重要なシーンでのセフィロスの行動にも違った解釈があります。これらの違いは、ストーリー理解における要素として興味深い点です。

制作スタッフ

このOVAは、監督の浅香守生を中心に、多くの才能あるスタッフが参加して制作されました。オリジナルストーリーを野島一成が担当し、音楽には石元丈晴が起用されています。アニメーション制作は、実績のあるマッドハウスが手掛けました。

『ラストオーダー -ファイナルファンタジーVII-』は、オリジナルのゲームファンにとって新たな視点を提供しつつ、物語の深みをより一層引き立てる貴重な作品となっています。

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