龍城のぼる

龍城のぼるの略歴と宝塚歌劇団での活躍

基本情報

龍城のぼる（たつき のぼる、4月24日生まれ）は、宝塚歌劇団の元男役であり、宝塚時代には「サーペエ」という愛称で親しまれました。本名は沢辺栄子で、愛知県岡崎市出身です。

学生時代

岡崎市梅園尋常高等小学校を卒業した後、神戸市に移り女学校を卒業します。家族の影響もあり、特に母方の叔父が阪急電鉄の幹部だったことから、宝塚歌劇団への進路を強く勧められ、彼女は受験を決意しました。

宝塚音楽学校への入学

1948年、彼女は宝塚音楽学校に入学しました。この年は多くの若者が舞台芸術の道を志しており、龍城もその一人でした。彼女は1949年に36期生として宝塚歌劇団に入団し、初めて舞台に立ったのは中劇場公演『黄金の林檎/南の哀愁』でのことでした。入団時の成績は63人中34位というもので、一定の実力を示していました。

宝塚歌劇団時代の活動

宝塚歌劇団では、星組、雪組、月組と順に配属され、特に雪組での活躍が目立ちました。彼女が出演した主な公演には以下のものがあります:

• - 『三つのバラード』（雪組、1953年11月1日 - 11月30日、宝塚大劇場）
• - 『ラヴ・パレード』（雪組、1954年9月1日 - 9月29日、宝塚大劇場）
• - 『緑のハイデルベルヒ』（雪組、1956年5月1日 - 5月30日、宝塚大劇場）
• - 『春の踊り』（雪組、1958年3月27日 - 4月29日、宝塚大劇場）
• - 『鯨』（雪組、1958年8月1日 - 8月31日、宝塚大劇場）
• - 『大地の歌』（雪組、1959年12月2日 - 12月27日、新芸劇場）
• - 『蜜柑の花咲く恋』（月組、1960年7月1日 - 7月31日、宝塚大劇場）

これらの舞台での存在感や演技力は、観客に強い印象を残しました。

宝塚歌劇団退団

1961年12月31日、彼女は宝塚歌劇団を退団します。最終公演は雪組の『火の鳥/砂漠に消える』で、この作品は彼女の宝塚での華やかな芸能人生を飾るものとなりました。

結論

龍城のぼるの宝塚歌劇団でのキャリアは、彼女自身の才能や努力だけでなく、彼女を取り巻く人々の支えもあって実現されたものでした。彼女の存在は後の世代のファンや舞台関係者にとっても、忘れられないミューズとして残ることでしょう。

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