龍山高等学校 (ソウル特別市)

龍山高等学校の概要

龍山高等学校（ヨンサンこうとうがっこう）は、大韓民国ソウル特別市龍山区に位置する公立の高等学校です。この学校はソウル特別市教育庁が所管しています。設立以来男子校であり、独自の歴史と伝統を誇っています。

歴史

龍山高等学校の起源は、1918年に設立された官立龍山中学校に遡ります。この学校は、朝鮮総督府によって設立された4番目の中学校であり、当時の京城府（現在のソウル）内では京城中学校に次ぐ2番目の中学校として開校しました。韓国の教育史において重要な役割を果たしています。

大正時代の初期、朝鮮においては日本人が進学できる中学校は京城中学校のみでしたが、教育の需要が高まる中で新しい中学校の設立が求められました。その流れの中で、龍山中も設立されました。

当初、龍山中学校は新設校であり、京城中学校の滑り止め的存在として扱われていました。しかし、学校のスポーツ活動が盛んになったことや、昭和時代に入ると新たに多くの中学校が設立されたことで、徐々に学校の人気と地位が向上していきました。

日本が第二次世界大戦において降伏し、内地人が帰国した後、学校は韓国側へ引き継がれました。その後、韓国の学制改革に伴い、学校は新制の中学校と高等学校に分かれました。現在の龍山高等学校は、この歴史的な背景を持っています。

年表

• - 1918年: 龍山中学校が開校。
• - 1925年: 朝鮮総督府から京畿道に移管され、龍山公立中学校に改称。
• - 1931年: 校舎が全焼する火災を経験。
• - 1933年: 新校舎が完成し、一部で「焼け太り」と評される。
• - 1937年: 全国中等学校優勝野球大会に朝鮮代表として初出場。
• - 1945年: 学校解散式が行われ、日本の学校としての歴史が終わる。
• - 1946年: 修業年限が6年制に変更。
• - 1951年: 龍山中学校と龍山高等学校に分かれる。

著名な出身者

学校からは多くの著名な卒業生が輩出されています。第二次世界大戦前には、山口県の知事を務めた橋本正之や経済学者の三宅義夫、韓国陸軍の軍人である劉載興などがいます。戦後には政治家の李鍾奭や映画監督のイ・ドゥヨンがいます。これらの卒業生たちは各界で活躍しており、学校の名声を高めています。

参考文献と外部リンク

学校の歴史に関する詳細な情報は、龍山公立中学校同窓会が発行した記念誌や、教育政策史料集成、そして旧韓国における内地人教育に関する書籍に記載されています。また、公式の韓国語ウェブサイトもございます。

このように、龍山高等学校は長い歴史を通じて多くの生徒に知識を提供し、社会に貢献してきた伝統的な教育機関です。

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