橋本正之

橋本正之

橋本正之（はしもと まさゆき、1912年12月16日 - 1976年9月9日）は、日本の政治家。元山口県知事、元衆議院議員です。山口県下松市笠戸島の出身です。

生涯

龍山中学校から京城帝国大学予科を経て、1935年に京城帝国大学法文学部を卒業しました。戦前は朝鮮総督府に勤務し、特別高等警察として左翼革命家の追跡に関わったとされています。1937年8月には道警視として高等官に採用され、忠清南道警察部警務課長や黄海道警察部長を歴任しました。

戦後は山口県庁に入庁し、副知事を務めました。1958年に衆議院議員に初当選（自由民主党）。1960年からは山口県知事に転身し、4期務めました。知事時代は道路整備や離島の架橋に尽力し、「道の知事」「橋の知事」と呼ばれ、現在の山口県の道路網の基礎を築きました。特に、離島の多い山口県において、架橋は県民生活の向上に大きく貢献しました。

知事退任後は国政復帰を目指し、衆議院議員選挙に立候補を予定していましたが、1976年に病気で亡くなりました。その後、地盤は自民党の重宗昌幸が引き継ぎましたが、同年の衆議院議員選挙では落選しました（1979年の衆議院議員選挙で、当時参議院議員だった佐藤信二が初当選）。

故郷の下松市笠戸島にある下松市立笠戸小学校、下松市立江の浦小学校、下松市立深浦小学校（2014年閉校）の校歌を作詞しました。また、1965年に発売された「山口県民の歌」のレコードB面に収録された行進曲「のばせ山口」の作詞も手がけています。これらの活動からも、郷土への深い愛情がうかがえます。

長男の橋本憲二も政治家で、山口県議会議員を6期務め、議会運営委員長や自民党山口県連副会長などを歴任しました。

業績

橋本正之は、山口県の発展に大きく貢献しました。

道路整備：県内の道路網を整備し、交通の利便性を向上させました。
離島架橋：離島と本土を結ぶ橋を建設し、県民の生活を大きく変えました。
教育：小学校の校歌を作詞し、子供たちの成長を応援しました。
文化：県民歌の作詞を通して、県民の心を一つにしました。

関連情報

* 山口県知事一覧

橋本正之は、その功績から、今でも多くの県民に敬愛されています。彼の残した功績は、山口県の発展の礎となっています。

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