龍生派

龍生派（りゅうせいは）

龍生派は、1886年（明治19年）に初代家元・吉村華芸によって創流された華道の流派です。現在の家元は、四代目となる吉村華洲が務めています（2015年〜）。

歴史

初代家元・吉村華芸は、愛知県岡崎城（別名：龍ケ城）出身で、池坊で華道を学びました。しかし、当時の池坊の家柄重視の姿勢に異を唱え、独自の流派を創流するに至りました。当初は「池坊龍生派」と名乗っていましたが、後に独立し、現在の龍生派となりました。

二代目家元・吉村華丘の時代には、瓶花挿花としての自由花が取り入れられ、表現の幅を広げました。

組織

龍生派は、一般社団法人龍生華道会を中核として活動しており、全国に54の支部、海外（アメリカ・ポートランド）に1つの支部があります。また、東京近郊には11の地区組織があります。

特徴

龍生派の大きな特徴は、伝統的な「型」を重視する「古典華」（立華・生花）と、作者の自由な発想を表現する「自由花」の両方を展開している点です。

自由花は、従来のいけばなの枠にとらわれず、建築物とのコラボレーションやインスタレーションのような展開も見られます。

植物の貌（かお）

三代目家元・吉村華泉の代には、「植物の個性を捉え、それを活かす」という考え方を「植物の貌」と名付け、積極的に提唱しました。この考え方は、龍生派のいけばなの根底を成す重要な理念として、現在も受け継がれています。

関連情報

龍生派は、日本いけばな芸術協会にも所属しています。
また、映画「母の告白」にも関連しています。

外部リンク

龍生派公式ウェブサイト
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* 龍生派_ryuseiha - X（旧Twitter）


龍生派は、伝統を守りながらも常に新しい表現を追求し、華道の可能性を広げている流派と言えるでしょう。

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