龍谷大学ラグビー部

龍谷大学ラグビー部（りゅうこくだいがくラグビーぶ）は、京都府にキャンパスを置く龍谷大学の体育会所属ラグビーチームです。

歴史

現在のチームは、関西大学ラグビーリーグ戦のBリーグに属しています。その歴史において、チームは関西大学ラグビー界で一定の存在感を示してきました。

特に記憶されるのは、1989年度のシーズンに3度目の挑戦で悲願のAリーグ昇格を果たしたことです。昇格後、チームは1998年度にかけてAリーグの中位に安定した成績を維持し、全国大学ラグビーフットボール選手権大会へは合計6回の出場を果たしました。これは、当時の龍谷大学ラグビー部が全国レベルでの競争力を備えていた証と言えるでしょう。

しかし、1999年度以降はAリーグの下位に苦戦する時期が続きました。この状況を打開するため、2004年には高校ラグビー界で啓光学園高等学校を5度の全国優勝に導いた実績を持つ記虎敏和氏を監督に迎え、チームの強化を図りました。しかし、短期間での目覚ましい結果にはつながらず、チームは2007年度のシーズン終了後に行われた入替戦に敗北し、Bリーグへの降格を余儀なくされました。

Bリーグ降格以降、龍谷大学はAリーグ復帰を目指し、挑戦を続けています。これまでにBリーグで3度の優勝を経験しており、その都度、Aリーグとの入替戦に出場しています。しかし、残念ながらいずれの挑戦も勝利には至らず、現在までAリーグへの再昇格は実現していません。それでも、チームは諦めることなく、トップカテゴリーへの復帰を目指して日々の練習に励んでいます。

また、大学ラグビー界におけるもう一つの主要大会である全国地区対抗大学ラグビーフットボール大会では、1989年度に優勝の栄誉に輝いています。

主な所属選手

現在のチームを牽引する主な選手としては、主将を務める佐賀誠人選手（SH、京都成章高校出身）や、副将の北尾侑靖選手（FL、天理高校出身）、同じく副将の長谷川恭良選手（CTB、京都工学院高校出身）などが挙げられます。

過去には、多くのOBが卒業後に国内外のトップレベルで活躍しています。著名な選手を以下に挙げます。

大内 寛文：フォワード第3列（FL）。日本代表としても活躍し、リコーでプレーしました。
羽根田 智也：ロック（LO）。元日本代表で、ワールドでもプレー経験があります。
大薮 正光：センター（CTB）。元日本代表で、トヨタ自動車でも活躍しました。
高木 重保：フォワード（FL・PR）。元日本代表。ヤマハ発動機ジュビロ（現・静岡ブルーレヴズ）に所属しました。
三木 亮平：ウイング（WTB）。トヨタ自動車、ワールド、ホンダヒート、パナソニック ワイルドナイツ（現・埼玉ワイルドナイツ）と複数のトップチームでプレーしました。
河本 明哲：フォワード（FL・No.8）。ヤマハ発動機ジュビロで活躍しました。
伊東 力：ウイング（WTB）。7人制日本代表としても活躍し、ヤマハ発動機ジュビロに所属しました。
松本 力哉：ナンバーエイト（No.8）。ヤマハ発動機ジュビロでプレーしました。
巴山 凌輔：センター（CTB）。東芝ブレイブルーパス（現・東芝ブレイブルーパス東京）に所属しました。
松木 勇斗：スクラムハーフ（SH）。横浜キヤノンイーグルスに所属しています。

これらの選手たちは、龍谷大学ラグビー部で培った力を基に、卒業後も高いレベルで競技を続け、チームの歴史に名を刻んでいます。

龍谷大学ラグビー部は、関西大学ラグビー界における伝統校の一つとして、今後もAリーグ復帰という目標を掲げ、熱い戦いを続けていくことでしょう。

関連項目

龍谷大学
関西大学ラグビーリーグ戦
* 日本の大学ラグビーチーム

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