龍造寺家氏

龍造寺家氏

龍造寺家氏（りゅうぞうじ いえうじ）は、室町時代中期から戦国時代にかけての武将で、肥前国の国人領主であった龍造寺氏の13代当主です。龍造寺氏は、肥前国において少弐氏に仕える国人領主の一つでしたが、家氏の時代には、主君筋である少弐氏が大内氏との紛争で疲弊する中で、相対的にその勢力を拡大させました。

生涯

龍造寺家氏は、龍造寺氏12代当主・龍造寺家秀の子として誕生しました。当時の龍造寺氏は、肥前国において一定の勢力を持っていましたが、周辺の有力大名との関係の中で、その地位は不安定なものでした。しかし、家氏の時代になると、少弐氏の衰退を尻目に、龍造寺氏は着実に力を蓄えていきました。

また、家氏は信心深く、肥前瑞應寺を開基したことでも知られています。この瑞應寺は、龍造寺氏の菩提寺として、その後の龍造寺氏の歴史において重要な役割を果たすことになります。家氏の信仰心の篤さは、当時の戦国武将としては珍しく、彼の人物像を語る上で欠かせない要素と言えるでしょう。

家氏の死後、家督は嫡男の康家が継ぎました。康家は、父・家氏の築いた基盤を受け継ぎ、龍造寺氏のさらなる発展に貢献することになります。龍造寺家氏は、戦国時代の激しい動乱の中で、龍造寺氏の勢力を拡大させた重要な人物であり、その功績は後世にまで語り継がれています。

龍造寺氏について

龍造寺氏は、肥前国の国人領主として、中世から戦国時代にかけて活躍した一族です。一時は、九州における有力な戦国大名として、その名を轟かせました。龍造寺家氏は、この龍造寺氏の勢力拡大に大きく貢献した人物であり、彼の存在なくしては、龍造寺氏の隆盛はあり得なかったと言えるでしょう。

脚注

『本荘の歴史』（著 古野尚司、昭和62年（1987年））100頁
『龍造寺隆信譜』
* 『かたりべの里 本荘東分』

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